みなさんこんにちは!ファッションスタイリストの大山シュンです。
今、10代の人たちに向けてファッションのアドバイスをするとしたら、どんな言葉を投げ掛けるのだろう。最近、そんなことをずっと考えていました。
■ あのお店で買い物をすればいい。
■ こんな着こなし方をすればいい。
例えばこのようにアドバイスをしたとします。でもそれは、彼らの長い人生においてずっと使えるような本質的なアドバイスではないだろうなーと思います。
時代と共にお店の種類や着こなし方のトレンドというのは移ろいゆく物だと思うからです。
それじゃ、何を伝えればいいのか。僕は「うむむー」と頭を悩ませていました。
1つだけ僕の頭の中に浮かんできたことがあります。それは「失敗」というテーマについての考え方です。
10代のうちに、出来る限りファッションにおける失敗経験をたくさん積重ねて欲しいなと思いました。
今、ネットで簡単に衣服は買えますし、ファストファッションなどの安くて様々な種類の衣服が並ぶショップもどんどん増えてきています。ファッションの世界も急速に便利になってきているのだと思います。
それじゃ、便利になれば人はお洒落になるのか。便利になれば、心から満足出来るファッションは完成するのか。僕は決してそのようには思いません。
ファッションというのは自分だけの「しっくり来ている感」が何よりも大切だと思うんです。
この「しっくり来ている感」は、色々なジャンルの衣服を着て、あーでもない、こーでもないと試行錯誤を重ねた結果、ようやく辿りつけるものだと思っています。
今の自分が知っている数少ないお店の中で衣服を選んでも、ファッションも価値観の広がりも大して見込めないのが現実です。
10代はお金は無いけど時間がある。そんな貴重な時期でもあるかと思います。
その間に、ぜひ自分の足で実際にお店を巡り、試着をしてみて、肌感覚で「しっくり来ている感」を探り続けていくことが大切だと思います。
僕自身、10代の頃に様々なファッションを経験してきました。アルバムを開くのは末恐ろしい程のファッション遍歴があります(苦笑)僕がこのような仕事をしている背景には、ものすごい数の失敗経験があるのだと思います。
とにかくたくさんの衣服を試してみて、どんどん世界観を広げていく人こそ、結果的に着こなしが上手になるのだと思います。
ファッションに限らず、新たにスポーツを始めたり、勉強を始めたりすれば、知らないことを身につけるために、沢山の失敗が必要だと思います。
その感覚をファッションに置き換えてみると分かりやすいのかもしれません。
「へー、こういう服もあるんだー」色々な服を試しながら、おもしろがってみること。そんな柔軟性があれば、ファッション感覚は確実に磨かれていくのだと思います。
僕も未だに失敗を積み重ねています。失敗しなくなったら逆に危機感を覚える位です^^;
失敗を楽しむ柔軟性を。そんな姿勢で10代を駆け抜けて貰えたらと思っています。
10年後、恐る恐る開かなきゃいけないようなアルバムがあるというのも、なかなか面白いもんですよ(笑)
ということで、4月の上旬にテレビに出ることになりました。詳細はまた追ってお伝えいたします!
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