僕がファッションに興味を持ち始めたのは中学2年生の頃。友達のお兄ちゃんがとてもおしゃれで、それに憧れを抱くようになり、自然とファッションにも興味を持つようになりました。当時、おしゃれな人といえば、みんな古着に夢中でした。僕も地元の古着屋を緊張しながら訪れて、古着のリーバイスの501を買った日のことを今でも鮮明に覚えています。なぜなら古着屋を出たあとに人生初のカツアゲに合ったからです(笑) 逃げ足はとびっきり早いので無事でしたが。良い思い出になりました。
https://goo.gl/U1kyGi
中学生時代のお年玉は、ほとんどスニーカーに費やしました。当時、ナイキのエアマックスが大流行していましたよね。僕も例外ではなく、スニーカーを買いあさりました。当時、スラムダンクを見てバスケ部に入ってしまった僕はバッシュにも相当お金を費やしました。あの頃に買ったスニーカーは今では一足も残っていませんが、最近ではこれらのスニーカーが復刻されて、セレクトショップに並んでいたりします。相当ノスタルジックな気持ちになります。上の写真のエアマックスアップテンポ、愛用していました。
中学を卒業すると、もう少しこぎれいな格好がしたくなりました。そこで出入りするようになったのがマルイです。新宿のマルイメンには相当通いました。福袋もさんざん買いました。ほとんど大失敗でしたが(笑) コムサデモードやアバハウス、ルパートなど、この辺りの服をとにかく買いあさりました。当時は陸上部で朝から晩まで走り続けていましたが、練習が終わったら自転車に乗って埼玉から渋谷まで買い物に出かけたものです。体力が有り余っていました。
http://wear.jp/item/2939883/
大学に入ってからは、東京を代表するドメスティックブランドにハマりました。好きだったのはナンバーナインやミスターハリウッド、soeやリーバイスレッドとか、もうその辺りが大好きで、買いあさりました。そしてその頃、彗星のごとく現れたクリスチャン・ディオールのメンズライン「ディオールオム」に心奪われ、バイトを必死に頑張りながら、7〜8万円くらいのジーンズを買ったりしていました。今では定番となったスキニーパンツをいち早く打ち出したのがディオールオムだったと思います。
大学を卒業してからは、エディフィスだったりトゥモローランドだったり、セレクトショップでの買い物が一気に増えました。幾分大人っぽい雰囲気の服を多く着るようになりましたね。そしてスタイリストとして独立してからは雑食で、様々なブランドの服を着ています。
たとえばイタリアのスーツやジャケットを得意とするラルディーニやタリアトーレ、パンツ専門ブランドのINCOTEXやGTA、PT01、などイタカジっぽい服も好きですし、スニーカーやバッグなどの小物は3.1フィリップリム、マークジェイコブスやランバンなどモードっぽいものも買います。
自分用の買い物で訪れるのは、ユナイテッドアローズ、ビームスF、エストネーション、バーニーズ、エディション、トゥモローランド、リングヂャケット、そしてユニクロ。こんな感じでしょうか。今でも着る服の傾向は数年ごとに変わっています。
数年毎に「今の自分に似合う服」を考え直す
こんな具合に、僕は3〜4年ごとに自分のファッションを振り返って、大きく方向性を変えるようにしています。。中学生の頃は古着を愛用していましたが、今では絶対に着ません。若い頃は自分自身に「若さ」という清潔感があるのでそれなりに似合いましたが、今の歳で古着を着ると、本当にくたびれて見えてしまうからです。相当難易度が高いですよね。
東京のドメスティックブランドには相当ワクワクさせていただきましたが、今ではそこまでファッションで攻めることはないので、今の年齢では着ることはありません。ときどきエヌハリウッドでシンプルなTシャツとかは買いますが。ファッションに奇抜さはあまり求めていません。
「今の自分に似合うもの」って、確実に変わると思うんですよね。いつまでも昔好きだったブランドが似合うことなんてそうそうありません。自分も歳を取りますし、時代も変わります。だからこそ定期的に今の自分に似合うものをよく考えて、方向転換をするようにしています。
家庭を持ち、子供が生まれてからは、ユニクロの服もよく買うようになりました。汚れても平気。まったく気にしない服もとても重要ですよね。今年の春に買ったユニクロユーの服は相当使い倒しました。通常のユニクロと比べると、街でかぶることも少ないですし、小さなデザインの差も気に入っています。
街で大人の男性を観察していると、「学生の頃からまったく価値観が変わってないんだな」という人をよく見かけます。昔はおしゃれだったかもしれませんが、それがいつまでもおしゃれだとは限りません。
どんなに高い服でも、やっぱり数年経つと古臭さが漂うものです。これは僕自身、痛感しています。だから定期的な見直しが大切ですよね。昔からのお馴染みを焼きまわしているだけではいつか必ず古くさくなりますから。
https://www.apple.com/jp/apple-music/
音楽だってそう。気づけば懐メロばかり聞いている自分がいました。古くからの友人もみんな懐メロ路線に走ってます。新しい曲は一切開拓せずに、昔から好きな曲、懐メロばかりを聞き始める。これって、完全なるおっさん化なんだろうなと思います。別に悪くはないですけど、新しいものを取り入れるのがめんどうになっている証拠ですよね。
僕は懐メロ、やめました。ipod時代から引き継いできた歴代の好きな音楽を消して、最近の音楽を聞くようにしています。Apple Musicはまさに最適ですよね。「チルハウス」や「メロウポップ」など、ちょっと落ち着いた雰囲気のプレイリストをよく聞いています。
このように、新しさだとかミーハーさって、ある程度は必要なんだろうなと肌で感じています。これまで築いてきた価値観も大切にする一方で、新しいものにも触れ続ける。そして今の気分に合うものをアップグレードし続ける。これはファッションだけじゃなくて、意外と日々の生活にも重要なことだと思っています。
おしゃれに必要なのはセンスじゃなくて、「新しいものを面白がる姿勢」だと思いますよ。これは絶対にそう。あとはコツコツ、肌で感じて、情報を取り入れればおしゃれはそんなに難しくありませんから。
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