センスというのは、才能であって、生まれた頃から備わっているもの。そんなことは僕はまったく思いません。生まれた瞬間からセンスのいい子供なんていませんよね。きっと育ってきた環境で、少しずつセンスというものが育まれていくのだと思います。
そしてセンスというのは、僕は圧倒的な経験と情報量の蓄積だと思っています。生まれながらのセンスの持ち主がまったくいないとは思いませんが、美的感覚やトレンドも少しずつ移り変わりますし、自分自身だって必ず歳を取るわけです。そういった変化に対応するためには、ある程度の情報と経験は絶対的に必要になるのだと思っています。
僕は自分のセンスなんて1ミリも信用していません。元々センスが良かったわけでもありません。でも僕は昔はどんなに背伸びをしても叶わなかった「センスのいい友人たち」をある程度は抜き去ったように思います。なぜかというと、ずっと情報を入れ続けているわけです。しつこいくらいに(笑) 昔はセンスが良かったとしても、時代の流れに取り残されると、すぐに平凡になっていきます。
僕は仕事柄、そして趣味としてファッションに興味関心があります。だからずっーーと情報を入れ続けているし、色々な服を未だに身銭を切って経験しています。この圧倒的な積み重ねをすれば、どんなに持って生まれたセンスがいまいちだろうが、そこそこのところまではいけます。ファッション本を書くところまではいけるわけです。僕自身がその証明でもあります。
僕には「ファッションの師匠」はいません。
「大山さんはどこでファッションを学んだのですか?」 と時々聞かれることがあります。僕にはファッションの師匠はいません。誰かにスタイリストとしての手法を教えてもらったわけではなく、完全に独学です。そもそも誰かに師事するのが僕は苦手なのです。
でもそのかわり、僕は超が付くほどミーハーで、常に色々なおしゃれな人をチェックして、学ばせてもらっています。僕の中には直接の面識がないものの、たくさんの師匠やレジェンドがいるんですよね。そこから勝手に、しつこく学ばせてもらっています。
今回は僕がセンスを磨くために意識している様々な手法についてちょっと触れてみたいと思います。
店員さんの頭脳を借りまくる
僕は店員さんとよくハナシをします。彼らは自社の商品に関するプロです。本当にファッションが好きで、月給の多くを服に費やしています。本当にセンスもいいですし、知識も豊富です。僕も正直、まったく敵わないなという人も少なくありません。
彼らから素直にハナシを聞きます。もうヒアリングしまくる。今年の傾向だったり、最近の売れ筋だったり、ご自身の好きな服であったり、僕はハナシをとことん聞きます。そこにはかなり濃い情報が詰まっています。人って、ハナシを聞いてもらうのが好きなんですよね。質問すれば、いくらでも答えてくれる。だって嬉しいじゃないですか、ハナシを聞いてもらえるのって。
僕だって聞かれたらニコニコしながら大事な情報を平気で垂れ流します(笑) だから身近なプロに聞きまくる。これはシンプルだけど、みなさんほとんどやっていないことです。むしろ店員さんを「敵」くらいに思っている。そして逃げるように店を出ちゃう。それはもったいないです。大いに利用するといいです。インターネットで誰が書いたんだかよく分からないブログを読んでいるよりも、よっぽど早くてためになりますよ。ほんとに。僕のブログよりもよっぽど為になります、本当に。
通販サイトサーファー
そして通販サイトを見まくっています。もうサーファーです。通販サイトの。僕のPCには様々なセレクトショップの新作商品がすぐに見れるようなショートカットが保存されています。1日2回くらいはチェックして、どんな商品が入荷したのかを常に見ています。これは仕事なんですが、ただの趣味でもあります。これだから趣味を仕事にするのは最強なんです。
主に見ているのは、ユナイテッドアローズ、トゥモローランド、エディフィス、バーニーズニューヨーク、エストネーション、ユニクロ、coverchord、ZOZOTOWN。こんな感じですかね。定期的に見ていると、「今どんなものがトレントなのか」は自ずと見えてきますよ。それぞれに共通点があるからです。結局は情報量。インプットしまくれば、それなりにおしゃれにはなれるのは当然です。
Instagramはコーディネート図書館
Instagram、かなり初期からやってます。最近はほとんど閲覧しかしていませんが。ここも僕にとっては情報収集の場です。僕の影の師匠たちの着こなしをココでチェックさせてもらっています。ビームスの西口さん、高田さん、そして中村さんなどなど。センスが良すぎて付いていけないくらいがちょうどいいですね。非常に勉強になります。
僕にとってInstagramはファッションコーディネートを見て学ぶためのプラットフォームなんですよね。日々、ワクワクさせてもらっています。ベーシックばっかり語っている僕ですが、トレンドも大好きですし、やりすぎくらいにファッションを楽しむのも実はとても好きです。センス、結構身につきますよ。
楽天マガジン&dマガジンで雑誌
もちろん雑誌も根っからのファンで、中2くらいからずっと読んでいます。昔はファッションスナップに載るのが夢でした(笑) smartとかfineboyさんにはよく街で撮っていただいたのを覚えています。今でも雑誌は好きで、かなり読んでいます。メンズクラブ、オーシャンズ、ウオモ、レオン、メンズイーエックス、ファイン、2nd、ビギン、ゲーテ、GQなどなど、もう読みまくりです。
最近では紙の雑誌を買うことはほとんどなくなりました。スマホアプリの楽天マガジンで350円くらいで読み放題。PCでも読む場合はdマガジンで大画面で読んでます。本当に便利で、紙の雑誌の半額くらいでかなりの雑誌が読み放題になります。
じっくり読み込むというよりは、流し読み程度です。個人的には街角スナップのリアルな着こなしが好きです。気になるコーディネートはスクリーンショットで携帯に保存しています。スクラップするのは趣味と実用を兼ねています。
WEBニュース
http://www.houyhnhnm.jp/news/
そしてファッション業界の動向などは「ファッションスナップ」「フイナム」を見てチェックしています。この辺りはRSSリーダーで気になるブログ類はサクサク見れるようにしています。新聞みたいなものですね。気になるものはよく読み込むようにしています。この確認時間は1日5分程度ですね。
小さな積み重ねが大きく跳ねる
どれもそんなに時間は掛からないんですよね。情報チェックなんかは全部で15分くらいしか使っていないかなと思います。でもこれを365日ずっとやってるわけです(笑)それはそこそこファッションについて詳しくなりますよね。無理のない範囲で、しつこく情報収集すればそれはおしゃれについて本も書けるようにもなります。
そして実際に、お店で色々な服を試着しますし、お金を払って買っています。情報&経験=センスの源泉。僕はこのように考えています。だから自分のセンスなんて信じない。とにかくコツコツと情報と経験を集めていく。楽しみながら。そうすればおしゃれはそんなに難しくないですよ。
だけど、ここまでしつこく情報収集は、好きじゃないとできません。だから僕の積み重ねてきた情報と経験を、本にしたり、オンラインスクールにしたりしながら、みなさんと共有しているのが僕の日々の活動なのです。
みなさんも「センスよくなりたい」と思うのであれば、しつこく情報収集をしてみてください。もうそれしかない。元々センスがなかった僕たちに残されている道は。でもきっとセンスなんて後からいくらでも付いてきます。
センスなんて、自分が決めるもんじゃなくて、他者が決めるものです。「あの人、センスがいいな」っていうのは、30歳、40歳、50歳を越えてもいつでも実現できるんですよね。僕はメンズファッションスクールの受講生や本の読者さんからたくさんの報告を頂いています。ぜひインプット&試着の連続でセンスを磨いてみてくださいね。
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