みなさん、こんにちは!
ファッションスタイリストの大山シュンです。
唐突ですが、僕の身長は164㎝。平均的な男性と比べると、結構身長は低い方だと思います。今ではなんとも思わないのですが、身長が低いというのは、かつてはとてもコンプレックスに感じていました。ピークは高校生の頃でしょうか。あの頃は「背が高くないとモテない」という思い込みが強く、身長が一向に伸びないのがとても悔しかったのを覚えています。
かつての僕と同じように、背が低いということで悩みを抱えている人は多いと思います。僕がふだんコーディネートを担当させていただくお客さまの中には、僕と同じように身長が低くて悩んでいる人が意外と多いです。160㎝台前半の方もいれば、150㎝台のお客さまもいます。
確かに、身長が低いと、選べる服の選択肢は極端に狭まります。まず身体にぴったり合う服がなかなか見つからない。こればかりは僕自身、いつになっても変わらない悩みのタネでもあります。
でも、「身長が低いとおしゃれはできない」とか、「身長が低いと女性からの印象が悪い」というのはちょっとした誤解だと思っています。もちろん服が見つけにくいというのは事実ですが、身長に関係なく素敵な男性はたくさんいます。
これは身長だけではなく、他のどんなコンプレックスにも言えることです。薄毛でもおしゃれな人はいますし、モテる人もいます。太っていてもおしゃれな人もいますし、モテる人もいます。コンプレックスに引っ張られて、自信まで失ってしまうと素敵に見えないのも当然です。
逆にスタイル抜群で容姿端麗の人でも、他人には理解できないようなコンプレックスを持っていて、ものすごく自信がない人もいます。この辺りは主観に大きく左右されるものですので、勘違いでも良いので、ある程度は「根拠のない自信」を持っていた方が得だと思います。
身長が低い。薄毛。太っている。もうおじさんの年齢だ。それらは実は素敵かどうかの決定打にはならないものだと思っています。自分なりに「見せ方」を工夫して、自信を持って生きている人は必ず素敵に見えるものです。コンプレックスのせいにばかりしていると、いつまで経ってもそこから抜け出せないということをなんとなく僕も実感しています。
今回は身長が低い人はどのようにファッションに気を配るべきなのかについて、僕なりにポイントとなる考え方をお伝えしてみたいと思います。
身長が低い男性は「サイズ選びが8割」
まずは僕ら低身長メンズにとって何よりも大切なのはサイズ感です。身長が低くて、なおかつ細身だと、ほとんどの服がブカブカになってしまいます。服が身体にフィットしていない感じが、ますます頼りない印象を相手に与えてしまうものです。
なんといっても、自分の身体にフィットしたサイズの服を探すこと。これに全力を掛けるべきだということを覚えておいてください。ポイントはこれだけといってもいいほどです。では小さいサイズの服はどこで売っているのでしょうか?
ユニクロはオンラインで買う
まずは庶民の味方、ユニクロを活用しましょう。ユニクロはSサイズでも僕にはやっぱり大きいんですよね。ユニクロの店頭ではどこでもSが最小サイズなので、なかなか身体に合うものが見つかりません。でもオンラインショップだと、時々XSサイズの取扱いがあります。これを取り入れると結構サイズとしてはしっくりくるんですね。下の写真の右側を見てください。XSサイズがある!!
実はこのニット、僕はSとXSの両方を持っていますが、やっぱりXSの方が断然しっくりくるんです。サイズはもし選択肢があるならば、必ず【XS】を選びましょう。海外のサイズ表記であれば【42】というのが僕たちの適正サイズです。ここだけは絶対に妥協してはいけないポイントです。サイズ選びには慎重になりましょう。
またユニクロのジーンズであれば、スキニーフィットをお薦めします。僕もユニクロの28インチのスキニージーンズを持っていますが、僕らのような低身長メンズは、「横の広がり」を少しでも削ることが大切です。同じ身長でも、縦長の方がすっきりスタイル良く見えるからです。だから服のゆとりはなるべく省いて、細身のファッションを目指すべきです。ピチピチ過ぎるのはNGですが、無駄なゆとりは省くのが鉄則です。
セレクトショップを活用する
様々なブランドの洋服が並んでいるセレクトショップ。これらのショップの中にはタイトな服を取り扱っているところがいくつかあります。中でもユナイテッドアローズはXSや42のサイズの取扱が少量ですが必ずあります。ここは狙い目です。エディフィスも同じく小さなサイズがあります。こちらには比較的タイトな服が並んでいるので、低身長の僕たちにはとても重宝するお店です。最小サイズを選んでみてください。
「お直し」を有効活用する
そして極めつけは「お直し」です。僕の場合は、最小サイズを選んでも、それでもまだサイズが大きいなぁと感じるときが多々あります。そんな時にはお直しを有効活用します。無駄なゆとりを極力省くように店員さんに伝えてください。「服を買うお店でお直しをする」のがなによりのポイントです。
街のお直し屋さんだと、こちら側にある程度の知識がないと、全体の服のバランスを加味した上でのお直しが出来ないんです。その辺りは店員さんのセンスをお借りするのが一番です。
たとえばジャケットの袖丈の長さ。これが長いと、ジャケットに着られているように見えてしまいます。必ず調整が必要です。着丈の長さも場合によっては少し削るとバランスが整います。その辺りは店員さんを味方に付けて、調整するのが一番なのだと思います。
ジャケットの袖、丈の長さ、身幅のフィット感、シャツの袖丈、フィット感、着丈の長さ、ボトムスの太さなど、あらゆるお直しが可能です。これは積極的に活用すべきです。シャツを外出しで着る際には、着丈が長すぎるとバランスが悪いので必ず調整してください。
ちなみに細かなお直しはユニクロではさすがに対応ができません。そういった意味でも、ちょっと割高にはなりますが、セレクトショップであれば細かなお直しにもしっかり対応してもらえるので、積極的に活用すべきだと思います。
コンプレックスを隠そうとすると、逆にコンプレックスから逃れられなくなる
では身長が低い人は、具体的にどんな服を着るべきなのでしょうか。本音を言うと、僕は服選びのコツといいうのは、身長にあまり大きく左右されるものではないと思っています。身長が低くても、選ぶべき服というのはそんなに違いません。サイズ感、フィット感にだけはとことんこだわる。これだけで押さえるべきポイントとしては十分です。流石に大人の男性がどんな服を着るべきかはこちらには全て書ききれないので、僕の本を読んでもらうのが近道だと思います。
僕自身、身長を高く見せるために何か具体的な対策を取っているかというと、実は何もしていません。ただサイズ感にこだわるというところにだけ集中しています。
カカトが高めの靴を履くようなことはしませんし、足が少しでも長く見えるように、靴とボトムスの色を合わせるようなことも一切しません。ちなみにボトムスと靴の色を合わせると、遠目から見ると足が長く見えるというテクニックがあります。同色にすることでボトムスと靴との境界線がぼやけますので、靴までが足だと錯覚されるのです。でも僕はそういう小技は一切やりません。
なぜなら、コンプレックスを隠そうとすればするほど、そこにばかり意識が向かってしまうからです。サイズ感だけにこだわれば十分。あとはあまりコンプレックスを隠そうなんて思わずに、堂々としていればいいのです。それが一番の近道です。
コンプレックスがあるのだったら、別の方法で自信を取り戻すのが一番です。ファッションを磨けば、少しは自分に自信が持てるようになるはずです。まずは「根拠のない自信」でもいいです。背筋を張って、堂々とファッションを楽しんでみてください。評価は必ずあとから付いてくるはずです!
ファッションスタイリスト大山シュン
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