みなさん、こんにちは!
ファッションスタイリストの大山シュンです。
ところでみなさんは同窓会に呼ばれた時、どんな服を着て参加しますか? 数年、または数十年に一度は訪れる同窓会。ここでどんな服を着るべきなのか、悩んでいる男性はとても多いと思います。
僕は個人向けスタイリストの仕事をしていますが、「同窓会に向けてコーディネートしてほしい」というリクエストは定期的に頂きます。久しぶりの旧友との再会に、「彼はいい歳の重ね方をしているなぁ〜」と思われたいという気持ちは僕にもよく分かります。
休日着をおしゃれに着こなしているだけで、なんだか充実した日々を過ごしているように感じられるものです。ファッションにはそんな不思議な力があります。
今日はスタイリストの目線から「こんな同窓会ファッションがお薦めです」という提案をしてみたいと思っています。参考になれば幸いです。
こんな同窓会ファッションはNGです
具体的な提案に入る前に、同窓会ファッションの失敗例について考えてみたいと思います。
まず典型的な失敗パターンがスーツでの同窓会参加。意外に思うかもしれませんが、スーツスタイルは結構浮いてしまいます。同窓会にスーツで臨む人は割と少数なので(いても3人未満)それだけでも目立ってしまいます。スーツで臨むのはやめておくのが無難です。
一方でカジュアルすぎて失敗するパターンも多いです。学生時代とファッションがあまり変わらず、だぼだぼのジーンズやダメージジーンズ、帽子を斜めにかぶったり、アクセサリーをたくさんつけたりするのもNGです。
顔や体型は立派なおじさんになりつつあるのに、ファッションで若作りをしようとしてもかえって違和感を覚えてしまいます。「カジュアル過ぎるファッション」も同窓会には不向きといえます。ではどんなファッションを目指すべきのでしょうか?
同窓会で目指すべきファッションとは?
同窓会だからといってあまりファッションに気合いを入れすぎる必要はありません。むしろ頑張っておしゃれをしすぎるのも浮いてしまいます。目指すべきは70点ファッションです。これくらいで十分です。ふつうに見えるけど、常識的で大人っぽく見えるファッションこそが目指すべきファッションなのだと僕は考えています。
この辺りは女性の意見を参考にするのが一番です。女性が男性のファッションに求めることは、「とびっきりのおしゃれ」ではありません。むしろおしゃれすぎるとひかれてしまいます。
「清潔感があって、ベーシックで、大人っぽいファッション」女性が男性に求めるファッションはいつの時代もそんなに大きく変わりません。この辺りを目指して、70点ファッションを実現すれば、同窓会でも恥ずかしくないファッションで臨むことができるはずです。
同窓会は「ジャケパンスタイル」で臨む
続いて具体的なスタイルを提案したいと思います。
同窓会で臨むべきファッションといえば「ジャケパンスタイル」が挙げられます。みなさんはジャケパンスタイルという言葉を聞いたことはありますか? ジャケパンスタイルというのは、スーツのように、上下同じ素材・色のセットアップを着るのではなく、ジャケットとボトムスで違うものを合わせるスタイルのことを指しています。
同窓会にスーツを着て行くと固すぎて浮いてしまうのですが、かといってあまりにカジュアルすぎるのも大人には似合いません。スーツとカジュアル着の中間を目指すべきです。その際に重宝するのがジャケパンスタイルです。ジャケットを中心として着崩すことで、程よく大人っぽさを漂わせることができます。
主役はシンプルなネイビー無地ジャケット
このジャケパンスタイルにおいて一番のベースとなるのがネイビーの無地ジャケットです。これが1枚あれば、それだけでもほんのり大人っぽいスタイルが完成します。
スーツのようにカチッとしたものではなく、肩パッドや芯地のない、リラックス感のあるものを選ぶと良いでしょう。カーディガン感覚でさらりと羽織るのがいいですね。こういった物が一枚あれば重宝します。
ボトムスはきれいめのブルージーンズを
続いてジャケットに合わせるボトムスです。まず絶対に外さないのがブルージーンズです。定番的なボトムスであり、誰にとっても見慣れたアイテムです。こういったカジュアルな物をジャケットと合わせることで、カジュアルすぎず、きれいめになりすぎない調度良いバランスを取ることができます。
ブルージーンズはあまりダメージのあるものではなく、少しきれいめに見えるものを合わせると良いでしょう。上の写真のように少し色落ちしたくらいの物を選ぶとバランスが取れます。足元を軽くロールアップすると、こなれた印象にもなりますのでお薦めです。
ジーンズは予算があまり割けないのであればユニクロで十分です。シルエットはダボッとしたものではなく、足に程よくフィットした物を選びます。ユニクロでしたら、スリムフィットと呼ばれるシルエットの物がお薦めです。細身ですが、ピタッとしすぎないので大人っぽく着こなせるはずです。
もう少しジーンズに投資できるのであれば、レッドカードやAGなどのデニム専業ブランドの物を用意すると良いでしょう。
チノパンは意外と難しい
紺ジャケットに合うボトムスとしてベージュのチノパンも挙げられます。が、これが結構難しいアイテムです。選び方を間違えるとおじさんぽく見えてしまいますので、ブルージーンズの方が優先度が高いです。ボトムスで明るさを出したいのであれば、思い切ってホワイトジーンズまで振り切ってしまった方が爽やかです。
「あいつおしゃれだなぁ」というリアクションが欲しいなら、少しハードルの高いアイテムを混ぜた方がそのような評価は得やすいです。その一方でキザっぽく映る可能性もありますので、当たり障りがないのはブルージーンズだと個人的には考えています。
柄物のシャツを合わせる
そしてジャケットの内側にはシャツを合わせます。白のボタンダウンのシャツを着れば、まず失敗しないスタイルができあがります。ただし、少し退屈なスタイルにも感じられるかもしれません。そんな時にはシャツに柄物を入れます。ギンガムチェックのシャツを合わせれば、程よくアクセントが加わるので、着こなしがおしゃれにまとまります。ギンガムチェックよりも定番的である、ストライプ柄でも良いでしょう。
ボーダーTシャツを取り入れる
ジャケットにシャツを合わせるとちょっときれいめすぎかなぁ〜と思う方もいるかもしれません。そんな時にはTシャツを合わせると良いでしょう。中でもお薦めなのはボーダーのTシャツです。単体で見ると子供っぽく見えますが、上にジャケットを羽織ると、程よく大人っぽさが漂います。ジャケットを上手くカジュアルダウンして着れるとおしゃれに見えますので、ぜひ試してもらいたい着こなしです。
靴はスエードの革靴がおすすめです
このようなスタイルにどのような靴を合わせるのかを考えると、スニーカーよりも少しカジュアル感のある革靴を合わせるとよくマッチします。全身のコーディネートの中でもジャケットと靴に大人っぽい要素が含まれているとバランスが取りやすいです。
ふつうの黒のビジネスシューズを合わせてしまうと、足元だけ浮いてしまいます。休日にも対応できるようなスエード靴を用意すると良いでしょう。具体例を挙げると、定番のデザートブーツや焦げ茶のスエードシューズがジーンズとの相性も良く、お薦めすることができます。
レザータイプのショルダーバッグ
最後にバッグです。そんなに目立つアイテムではありませんが、おさいふをジーンズの後ろポケットに無理やり突っ込んで手ぶらで登場というのはあまり素敵ではありません。また、学生っぽいちょっと派手めな斜めがけのバッグも大人のファッションにはそんなに相性がよくありません。
お薦めなのはシンプルなレザーのショルダーバッグです。おすすめはaniaryのバッグ。軽く荷物を入れて運べば素敵です。
まとめ
いかがでしたでしょうか? 同窓会におけるお薦めファッションについてまとめてみました。といっても、今回オススメしたスタイルは特別なものではなく、大人の男性にとってのベースとなるような着こなしの一例でもあります。
同窓会という1つの大きなきっかけを活かして、この際にこれまでのファッションを見なおしてみるのはとても素晴らしいことだと思います。学生時代からの延長線のファッションに区切りを付け、今の自分に似合うファッションを考えてみることをお薦めします。
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