みなさん、こんにちは
ファッションスタイリストの大山シュンです。
僕の仕事はファッションというツールを使って、お客さまを素敵にすることです。
でも人を素敵にするということは、僕が考える「こういうファッションが素敵だ」というものに、お客さまを当てはめるものではありません。
確かに時代に合った「おしゃれなファッション像」はあると思います。そういったものに当てはめていけば、確かにおしゃれに見せることはできます。でもそれって、僕はコスプレと対して変わらないんじゃないかなと思います。
「おしゃれっぽく見えるファッション」という名のコスプレです。それをお客さまに提案しても、やっぱりどこか本当の意味で似合っている感じがしないし、リアルな感じがしないんですよね。
よくテレビでやっている「亭主改造計画」も同じです。その場は素敵だけど、きっとあの状態をキープすることはできないんだろうなぁと思えますよね。テレビですから、少し華やかに盛る部分もありますので尚更そのように思います。
きのうも書きましたが、人のファッションって、そう簡単には変わりません。今までの習慣の積み重ねですから、そこに新しいものをバーンと持ってきてもなかなか根付かないんですね。
どんなにファッションが苦手だったとしても、やっぱりそこにはこだわりがあります。ご本人の好き嫌いもあるんですよね。自分では気づいていない場合も多いですが。僕が実際に服を提案してみると、そういったファッションにおけるこだわりが次々と浮かび上がってくるものです。
そのような今までのバックグラウンドをよく理解した上で、僕は新しいファッション提案をするようにしています。だから僕はお客さまとお会いする前にアンケートメールで、とことん質問をしています。
どんな服が好きなのか。どんな服が嫌いなのか。どこで買い物をしているのか。どんな自分になりたいのか。今どんな服を持っているのか。こういった情報がとても大切だと思っています。
この辺りを無視して、取ってつけたように新しい「おしゃれに見えるファッション」を提案しても、根付かないことを知っているからです。僕がマンツーマンでファッションの提案をする際には、この辺りをなるべく深く知りたいなぁと考えています。
僕がやっているのは「おしゃれなファッション提案」じゃないんですよね。ほとんどカウンセリングに近い感じです。ファッションという道具を使って、なりたい自分像を作るためのお手伝いをしている感覚です。だからこそ正解の形がたくさんあるし、それがまた楽しいと思える所以でもあります。
「私にはどんな服が似合いますか?」なんて気軽に聞かれても、正直そんなのは分からないです。しっかりお話を聞いて掘り下げていかなくちゃ、どんな服が適しているのかなんて深いところは絶対に分かりません。
せっかく覚悟を決めて僕に依頼していただいた方には、深く目的を理解して、なるべくスムーズに新しい自分に変わるためのお手伝いができればな〜と思っています。
ファッションを変えるというのは、自分と深く向き合うということに近いです。自分はどんな物が好きで、どんな物が苦手なのかを知ることが大切です。現状の自分のファッションを知り、どうなりたいのかを決めることが大切です。
ただただ漠然と洋服屋さんに服を買いに行ってもおしゃれになんかなれません。自分と向き合って、現状を知って、更にファッションに関する必要最低限の知識を身につけておけば、ファッションは案外あっさりと変わるものだと思います。
センスなんてものは二の次です。それよりもやるべきことはたくさんあります。
「最近、服が似合わなく感じるなぁ〜」と思い始めた時こそ、ファッションの見直しが大切なタイミングなのだと思います。僕なんてしょっちゅう自分のファッションの見直しの必要を感じていますが(笑)
ぜひこの機会に「自分のファッション」を深く掘り下げて、考えてみてくださいね。
それではみなさん、今日も素敵な1日をお過ごしください!
ファッションスタイリスト大山シュン
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