みなさん、こんにちは
164センチ・55キロのメンズファッション研究家の大山シュンです。
僕はこの小柄な体型が10代の頃はコンプレックスでした。そんな時、僕に希望を与えてくれたのが武田真治さん。ほぼ同じような体型なのに、スタイリッシュで格好いい。僕にとっては憧れの的でした。
今年は「みんなの筋トレ体操」で再ブレイクを果たしましたね。なんだか嬉しかったです。元祖・武田真治ファンの僕としては、筋トレ体操を日々の生活に取り入れて、来年こそは筋肉の鎧を手に入れたいと願う今日このごろです(!)
さて、今日も30代・40代のみなさんからのファッションのお悩みにガチンコで向き合ってみたいと思います。それでは早速行ってみましょうー!
ご質問内容
先日、麻布テーラーでスーツをオーダーしました。採寸の際、基準となるスーツを着用してサイズをみる工程があったのですが、肩幅が合ってる状態で着丈は8cmほど短くすることになりました。身長が低い(164cm)の割に肩幅が広いということですね。
いつもここで悩んでいました。既成品だと、肩幅に合わせると丈が長くて野暮な感じになるし、丈を合わせると肩パツパツに…。自分に合うサイズがなかなか見つかりません。
なので最近は、いっそ自分に合うサイズを探すことを諦めて、お直しに頼る方向でオシャレを目指そうかと思っています。
大山さんは以前サルトをオススメされていましたが、お直しをお願いする時のコツや気をつけることなどはありますでしょうか?
大山シュンからの回答
オーダーの世界に足を踏み入れたのですね! おめでとうございます。新しい世界が拓けましたね。最初の一歩はいつだって勇気が必要なものですが、これに慣れてしまうと、いかに今まで自分の身体に合わないものを無理矢理着ていたのかを実感されることと思います。
そもそも人間の身体は十人十色。人それぞれです。それをS、M、Lに区分して当てはめようというのが従来の服のサイズです。合わない人が出てきて当然なんですよね。
ただ、サイズが合う合わないはお店との相性もあります。ユニクロがものすごく合う人もいれば、ユニクロだと大きく感じて、エディフィスだとしっくり来るという人もいます。
自分に合うサイズが見つからない・・・とお悩みの場合は、いつもと違うお店で試着をしてみることが大切です。案外しっくりくるサイズに出会えることも少なくありません。
僕がお客さんのスタイリングを担当する際には、やっぱりその方の体型をよ〜く見ます。この人だったら◯◯がいいんじゃないか。あの人は△△△だな。というのをざっくりと決めてからお店をリサーチするんですね。
ですので、サイズ選びは、実は「お店選び」でもあるわけです。ここを頭の片隅に入れておくといいですね。
それでもサイズがどうしても合わない・・・ということも確かにあります。そういった時に役立つのがパターンオーダーだったり、お直しという選択です。僕自身、どちらもよく使っていますし、なくてはならない存在です。
お直しこそ最強のソリューションだ!
ジャケットやスーツ、コート、シャツ、スラックスなど、実は大体の衣服は麻布テーラーなどで作れてしまいます。だから一度勇気を持って飛び込んでみれば2回目からは意外と自分に合うサイズを手に入れるのは難しくありません。
ただ、ニットやTシャツ、ポロシャツ、またはちょっと凝った素材のそれぞれのアイテムは、なかなかオーダーでは対応できないことが多いです。そしてオーダーの最大のネックと呼べるのが「仕上がりがイメージできないこと」です。
小さな生地見本を見ただけでは、なかなか完成形がイメージできません。オーソドックスなものは作れるけど、攻めたものはなかなか選びにくいです。僕も何度も失敗してきました。
その点、最強なのが「お直し」です。既成の服をベースとしながら、袖丈を詰めたり、身幅を詰めたり、ある程度の融通が効くのがお直しです。これは積極的に活用したいものですね。
実際に試着をした状態で調整をしますからイメージがしやすいんです。僕はオーダーというのは最後の切り札として持っていて、大体のお客さんはお直しで対応することの方が圧倒的に多いです。
お直しはどこでするのがいいのか?
「お直しって、どこでするのがいいの?」というご質問ですが、これは実は超シンプルです。服を買ったお店で、そのままお直しもしてもらう。というのが正解です。
僕がよくおすすめするようなユナイテッドアローズやエディフィス、ビームス、エストネーション、バーニーズといったセレクトショップという業態のお店では、必ずお直しをしてくれます。
服を選んで、試着をした時点で、店員さんの方からアドバイスをくれるお店も多いですね。たとえば「Tシャツの着丈がちょっと長いから調整しましょう」とか、「シャツを外に出して着たとき、着丈が長いので調整しましょう」とか。そんな感じですね。
こういう個人に合ったアドバイスに信頼ができるのがセレクトショップでのお買い物の良い点だと思うんですね。決して商品は安くはないけど、接客料もそこに含まれていると考えると、僕は納得ができます。
なぜ服を買ったお店でお直しをするのがいいかというと、センスの良い人が計測してくれるからです。これが街のお直し屋さんだと、こちらが伝えた数値にぴたりと合わせるのは得意なのですが、ファッション的な視点でこれくらいの長さがおしゃれに見える、というような提案は難しいんですね。
だからセレクトショップの店員さんの助けを借りて、その場でお直しの手続きを取るのがベストなわけです。
僕の場合は、シャツを買ったら必ず袖丈を直します。Tシャツは着丈を調整。ボトムスは裾の長さ、もしくはウエストを細くしたり、シルエットを少し細くすることもあります。
あらかじめ自分の体型の特徴を理解しておくと、試着の段階でどこがフィットしていないのかをチェックしやすいんですね。お直しをする箇所はある程度限られますからね。
ちなみに1年前にユナイテッドアローズで買った洋服でも、改めてお店に持っていってお直ししてもらってもOKです。新宿のUAで買ったものを、池袋のUAで直してもらうのも全然OKですので、その辺りはご心配なく。丁寧に対応してくれるはずです。
外部のお直しやさんのメリット
ちなみに外部のお直しやさんに出すのもいいですね。その時にもやはり大切なのは、センスに一定の安心感のあるお店にお願いすることです。都内でしたらサルト、心斎橋リフォーム、または伊勢丹や阪急などの百貨店の中に入っているお直しやさんでしたら安心です。
ただ、僕の感覚だと商品を買ったお店で直した方が値段が安いんですよね。ショップの方で一部代金を負担しているところもありますので。だからまずはこちらを優先してください。
サルトや心斎橋リフォームは、思い入れのある古い服を現代風にサイズリメイクするときなんかにはものすごく役立ちますよ。それなりに時間と費用は掛かりますが。仕上がりにはとても満足ができます。マニアックなお直しもこういった専門店の方が融通が効きます。このように使い分けるといいんじゃないでしょうか。
まとめ
僕はこれまで1000名以上のスタイリングを担当しましたが、「お直しゼロ」という人の方が少ないです。必ずどこかしら直すことが多いです。ですので、洋服を買うというのと、お直しをするというのはセットだと考えておくといいですね。
特にシンプルな服ほど、細かなサイズの調整がとても重要です。袖が長すぎるジャケットやアウターは僕はテンションが下がるので着たくないです。メンズファッションは微差の積み重ねで見え方を調整していくことが大切だと考えているからです。
ちなみに人の腕の長さって、右と左で違う人が多いんです。僕も左右で1センチ違うんです。だからジャケットを買ったら、必ず右と左で「差寸」を付けるんですね。これをしっかりやることで、ジャケットの袖先から覗くシャツの分量なども調整するようにしています。
自分の身体に合わせて、細かく数字をいじっていく。楽しめる人は楽しんでみてください。そして「そんなのあんまり気にしない」というのも全然ありです。
とにかく自分にとって心地の良い選択、楽しい選択をしてみてくださいね!
あっ、それから今だったらZOZOのオリジナルを活用するのもありですね。僕もTシャツからジーンズまでオーダーしましたが、自分の身体に合ったサイズが手軽に手に入ります。
私服のオーダーメードを実現させたZOZOの商品は定期的にチェックしてみるといいですね。まだまだベーシックなアイテムしかないけれど、そういう服こそサイズ感がものすごく大切ですからね。
それではみなさん、今日も素敵なファッションをお楽しみください!
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