今年の2月から執筆してきた、「ユニクロ9割で超速おしゃれ」がようやく完成しました。昨日、大和書房の編集者さんから本を受け取りました。とても満足いく仕上がりで、今からワクワクしています！

今回の本のテーマは言わずもがな「ユニクロ」です。ユニクロというのは、やっぱり引きが強い言葉だな〜と常々思います。ブログを書いていると、やっぱりユニクロについて書いた記事の方が反響が大きいんですね。やっぱり僕たちにとってもっとも身近な存在である「ユニクロ」には、それだけ多くの人が興味関心があるということを僕も実感しています。

「おしゃれな人」と「そうじゃない人」の割合とは？

上の写真は、休日によく見かける、「おしゃれが苦手な人」です。ちなみに着ている服はすべてユニクロです。

そもそも、世の中の30代以上の男性を見ていると、「おしゃれな人」と「おしゃれが苦手な人」の割合は、僕の感覚だと、2：8くらいかなと思います。いや、1：9くらいかもしれません。おしゃれな人は圧倒的に少数であり、だからこそ比較の中からその人が素敵に見えたり、相手に好印象を与えることができるのだと思います。みんなおしゃれだったら、ちょっとおしゃれを頑張ったところでも、大して目立ちませんよね。

そして書店に並んでいるファッション雑誌というのは、どちらかというと、人口の1〜2割の「おしゃれな人」に向けて書かれています。日頃からファッションを楽しみ、安い服と高い服の違いがなんとなく分かる人に向けて書かれています。だからそこに載っている服はそれなりに高いですし、コーディネートの難易度も高いんですね。

安いものと良いものの違いがなんとなく分かるし、自分ではなかなか考えつかない高度なコーディネートだからこそ、おしゃれな人はワクワクしますよね。それは僕も同じで、雑誌でベーシックなファッションばかり提案されたらやっぱり退屈に感じてしまうと思います。

僕が発信している情報は「おしゃれが苦手な8割の人」が対象です

一方で、僕はなんのために日々情報発信をしているかというと、残り8割以上の、「おしゃれが苦手な人」に向けて、ファッションの楽しみ方、基本知識をお伝えしているわけです。そもそも雑誌とはまるで方向性が違うわけです。だから市場も大きいと思いきや・・・　そんなに簡単なものではありません。

そもそも僕が対象としている方々は、ファッションにあまり関心があるわけではないので、雑誌も手に取ろうともしないですし、僕が頑張って本を書いたとしても、なかなかそれに気付かず、スルーしてしまう人の方が圧倒的に多いわけです。視界にまったく入らないんです。それはそうですよね、そこまで切羽詰った問題でもありませんので。

今まで色々な著者の方が、「ファッション指南本」を出版されてきましたが、売れるものもあれば、そうじゃないものもあります。それは僕も同じで、売れたものもあれば、あまり売れなかった本もあります。それはきっと本屋さんで見かけた本の中でも、「なんとなく気になる存在だったかどうか」がけっこう大きいんじゃないかなと思います。

昨年出版させていただいた「最強の服選び」はおかげ様で、3.4万部という、このジャンルの中ではかなり健闘してくれた一冊となりました。それはきっとタイトルの持つ力強さや、表紙のインパクトで、「なんとなく気になる存在」になれたからだと思います。その結果、多くの方に読んでいただけたのかなと思っています。

インパクトって大切だなと思っています。ファッションが苦手で、そんなにアンテナを張っていない人の中にも、「そろそろファッションをどうにかしたいな〜」と、なんとなく悩みを抱えている人は結構な割合でいると思います。僕の感覚だと3〜4割くらいかなと。そのような方に、まずは【気づいてもらうこと】が大切だと思っています。

今回、「ユニクロ」をテーマに選んだのも、ファッションが苦手な人に、「この本、なんだろう」と気づいてもらうための1つのきっかけを作りたかったからです。お金を掛けなくても、ファッションは楽しめるということに気づいてもらいたかったのです。

これくらいエッジを立てることで、ようやく、「ユニクロでおしゃれになれるんだったら読んでみようかな」と重い腰を上げてくれる人が現れるんじゃないかなと思っています。そういった期待も込めてこの本を書きました。

ファッションで日々の生活を豊かにしたい

上の写真、モデルは先程の男性と同じです。そして着ている服もまた9割ユニクロです。全然印象が違いますよね。同じユニクロでも使い方次第で、印象は大きく変わります。

僕はファッションというツールを通じて、少しでもみなさんの日々の生活が豊かになるような提案をしたいと思っています。服って、日々着るものですから、せっかくだったら気持ち良く服を着てもらいたいですし、本人だけではなく、周りにいる家族や友人、同僚の方にも「いつも素敵だね」と思ってもらいたいです。

間違っても、表層的であるファッションや外見で損をしたり、自分に自信が持てなかったり、そういうマイナス面は被ってもらいたくないと思っています。ファッションなんかに振り回されないために、最低限のレベルまで一気に引き上げてもらいたい。そのための1つのきっかけとして、この本を使ってもらえると良いかなと思います。

もちろんユニクロだけでファッションが完結できるとは思っていません。世の中には優れたブランドはいくらでもありますし、そもそもファッションは自由な発想で楽しむべきものです。でも一番むずかしいのは、「最初の一歩を踏み出すこと」です。ここのハードルが高すぎると、「結局お金やセンスがなきゃおしゃれはできないんでしょ」という発想に繋がってしまいますので。

僕の役割は最初の一歩を軽々踏み出してもらうための手助けです。そしてこの本がその役割を果たしてくれると思っています。この本をきっかけにファッションの楽しさを知ってもらえたら、次はセレクトショップで買い物するのもいいですし、ドメスティックブランドでも、ハイブランドでも、あとは個人の自由でどんどんおしゃれを楽しめばいいと思います。もちろんユニクロだけでファッションを手軽に楽しむというのも、大いにありですよね。

ファッションの楽しさに気づいてもらったら、そんな時にはファッション誌が最高の参考になるわけです。僕はおしゃれな人と、そうじゃない人の間にある大きな溝を少しでも埋めて、もっとファッションを自由に楽しんでもらえたらいいなという淡い期待をいつも持っています。

この本が、みなさんのお近くの本屋さんに並んで、「おっ、なんだこれ？」と手に取ってもらえる姿を楽しみにしながら、今日も強めの腰痛と格闘してお仕事を頑張りたいと思います（笑） 書籍はアマゾンで予約受付中ですので、良かったらぜひ。1500円の元は30分くらい読めば十分取れるはずです。

ユニクロ9割で超速おしゃれ

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