みなさん、こんにちは!
ファッションスタイリストの大山シュンです。
僕の最近のマイブームは、おしゃれな人を見つけたら、「どうしておしゃれになれたのですか?」と質問をしてみることです。これ、結構おもしろいんです。ほとんどの人は「いや〜、おしゃれっていう実感はないし、きっかけもよく分かりません」と答えるのですが、僕は逃しません(笑)
「いつ頃から自分で服を買うようになりましたか?」とか、「ファッション雑誌は読んでいましたか?」とか、「誰かにファッションについて教えてもらいましたか?」など、色々な角度から、なぜその人がおしゃれになれたのかを探るようにしています。
色々な人にこのような質問をする中で、おしゃれな人にも色々なタイプがあることに気づきました。おしゃれな人はなぜおしゃれなのか。この辺りについては割と誤解も多いと思うので、今日は僕なりの研究成果(大げさですが(笑))をお伝えしたいと思います。
元々センスが良い人
「元々センスが良い人」って、やっぱりごく少数ですが、いると思います。僕の回りにも、「あいつはいつもセンスいいなぁ」という友人が、小学生の頃にも、中学生の頃にも、高校の頃にもかならず一人はいました。
彼らがなんでセンスがいいかというと、おしゃれな兄弟がいたり、親がファッションに気を使う人だったり、そういうケースが割と多いです。周囲の環境の影響でいつの間にかセンスが培われているケース。こういう人たちは結構最初からおしゃれです。
僕の父親は土木関連の仕事をしていたので、ファッションとは真逆の人でした。ヒゲが生えていて、体格が良くて、とにかくいかつかったです(笑) 一方で母親はアパレル業界の人だったので、僕も小さい頃からベーシックでセンスが良い服をたくさん着せてもらっていました。これは少なくともある程度のファッションのベースにはなっているのだと思います。
このように、周囲にファッションに興味がある人がいると、ある程度はおしゃれになれる可能性があります。でもそんな人はごく少数派だと思います。
「モテたい欲求」でおしゃれを磨いてきた人
そして2つ目のケース。中学生・または高校生くらいのタイミングで、「異性にモテたい欲求」でおしゃれを磨いてきた人。こういう人の中にもおしゃれな人には多いです。なんだかんだで「モテたい」というモチベーションはものすごーくパワーがあります。
僕自身もこのパワーには大分お世話になりました。僕は中学1年生で身長がピタッと止まってしまったので、当時は身長コンプレックスを持っていました。でも年齢的にはモテたい時期。そこでファッションを磨いてモテよう!とするわけです。結果が伴ったかどうかは別ですが・・・(笑)
こういうタイプの人は、元々センスがいいというわけではなく、モテたいというモチベーションをバネに、かなりの失敗を繰り返しながらおしゃれを磨いてきたという傾向があります。だから昔の写真を見てみると、猛烈にダサいことが多いです(笑) 試行錯誤の過程で、目も当てられないような失敗も多々経験しています。
何事もトライ&エラーを重ねると、それなりに上達するものです。どんなにセンスがなくても、「モテたい!」という欲求のままに、色々なファッションを経験すると、なんとなく「こういうのがおしゃれに見えるのだな」というのが見えてくるようになります。
僕も当時はトンデモナイ格好をしていました。もう昔のアルバムなんて精神衛生上、あまり見たくありません(笑) でもそういった失敗の連続が、少しずつセンスというものを培われていったのかもしれません。僕自身、けっこうお金と時間を投資したと思います。
大人になってからおしゃれに向き合い始めるタイプの人
そして3つ目のタイプ。大人になってから、そろそろおしゃれにも気を配らなきゃなぁ〜と思い、ファッションと向き合い始めるタイプの人です。同窓会に行くと、昔は地味だったのに、久々に会ったらなんだかおしゃれになっていたというタイプの人です。こういう人も一定数います。
こういう人は、大人になってから、本を読んだり、雑誌を読んだりしながら、自分なりにファッションを磨いてきた人です。こういうタイプの人は理屈でファッションを考える傾向にあります。よくリサーチをしますし、基本知識を得てから慎重に服を買っています。やみくもにトライ&エラーはしません。
センスだけではおしゃれは続かない
このようにざっくり分けると、「おしゃれな人」にも、①環境型 ②モテたい欲求型 ③理屈型 の3タイプの人がいるように感じています。僕は①と②がミックスしたような感じで、ファッションを楽しんできました。そして今では理屈でファッションを考えたりもしています。
世間一般のイメージだと、おしゃれな人というのは、①のような昔からなんとなくセンスが良かった人を想像しがちです。でもそんな人はごく少数です。そして昔はセンスが良かった人でも、久々に合うとまったくおしゃれじゃなくなっているケースが結構多いです。
僕にも、昔はどんなに背伸びをしても「あいつには勝てないなぁ」と思っていた友人が何人かいるのですが、そういう元々センスが良かった人に限って、いつの間にかイマイチ垢抜けない雰囲気になっていることが多いです。ファッションは日々少しずつ変化するものなので、昔おしゃれでも、今現在もそれなりに気を配っていないと、あっという間にダサくなってしまうのも当然のことです。
一方で、大人になってからおしゃれを楽しみ始めた人は、ライフスタイルの一部として、ファッションにある程度気を配り続けます。そういう人は、時代と共に少しずつ変化をしていくので、いつまで経っても素敵なんですよね。そして本人はそんなに気張っておしゃれをしているという実感もありません。僕はこういうタイプのおしゃれな人が好きです。
そして「モテたいオーラ全開」でファッションを楽しんでいる人もいますよね。ジローラモさんみたいな愛嬌のあるおしゃれな人も僕は好きです(笑)
今回、僕が言いたいことは、「おしゃれな人=元々もセンスがいい人」ではないということです。たくさんの失敗の中からファッションを磨いたり、自分なりに研究をしながら「おしゃれ」になっているんですよね。
大人になった今からでも、おしゃれになることなんて十分にできます。お金を掛けないとおしゃれになれないかと、まったくそんなこともありません。ユニクロにもたくさんおしゃれな服が並んでいる時代です。逆にお金をいっぱい掛ければおしゃれになれるというわけでもまったくありません。
今ではファッションを理屈で学べる本も出ています。僕もまさにそういう本を書いている中の一人です。その気になれば、おしゃれになるのは難しくない時代だと思います。すべて自分次第。一人でも多くの人がファッションを楽しむ環境が提供できたらな〜と僕自身も思っています。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!
スタイリスト大山シュンのコンテンツ一覧
▼ メンズファッションの基本が学べるYoutubeチャンネル(祝・9.5万人突破!) http://ur0.link/t4Vg ▼無料版では見れない、スタイリストの本音満載!? 会員制YouTubeチャンネル https://ux.nu/6SewD ▼ ブログ、引っ越しました! https://note.mu/shunoyama ▼ LINEでお得な情報をお届けします!


最新記事 by 大山 旬 (全て見る)
- ブログを引越しします! - 2017-03-06
- センスは環境で伸ばせるものなのか? - 2017-02-24
- 「見慣れない自分」を楽しめるのか? - 2017-02-22