みなさん、こんにちは!
ファッションスタイリストの大山シュンです。
「50代になったらどんな服を着ればいいのだろう・・・」このようにお悩みの方は多いかと思います。確かに年齢を重ねる毎に、どこで、どんな服を買えばいいのか、分かりづらくなるのは確かです。
■奥さんに服のことは任せっぱなしにしている
■量販店やスーパーで服を買っている
■百貨店の店員さんにいつも任せっぱなし
■アウトレットでたまにどっさり買っている
■通販ばかりで買っている
などなど、このような方も多いのではないかなと思います。
30代、40代とは着るべき服は違うはずだし、買うべきお店も違うのでは?と思われている方も多いと思います。確かに、50代以上の大人の男性が買い物するお店と考えると、なかなかパッとは思い浮かばないものですよね。
ということで、今回は50代のメンズファッションのポイントについてお伝えしてみたいと思っています。
30代と50代で着る服はまったく違うのか?
では僕自身、50代の人にどんな服を提案するのかというと、実はそんなに30代の人と大きく変わりません。唯一違う点と言えば、似合うものの範囲が30代に比べると多少狭まるということくらいでしょうか。
たしかに歳を重ねた分、カジュアル過ぎるファッションは似合いにくくなります。たとえばパーカーやスウェット、Tシャツなど、「どカジュアル」な物を上手に着こなすのは難易度は高いです。30代であればこの辺りのアイテムをおしゃれに着こなすことができます。(簡単ではありませんが)それが大きな違いなのかなと思います。
歳を重ねた分、着こなしの中に「きれいさ」を足してあげないと、全体のバランスが取りにくいのです。カジュアルなアイテムでは「きれいさ」は表現しづらいので、50代の男性には少し大人っぽさを感じられる服を積極的に着ることをおすすめします。
50代の男性はどんな服を着るべきなのか
50代の男性にはどんな服が似合うのかというと、「きれいに見える服」です。でも何がきれいに見えるのかが分からないというのが本音なのかなと思います。僕が考える「きれいに見える服」とは・・・
■カジュアルジャケット
■ニット
■シャツ
■着丈の長いコート(チェスターコート)
たとえばこの4点です。すべて上半身に位置するアイテムですが、これらは着こなしをきれいに見せてくれるアイテムと言えます。
たとえば、カジュアルなジャケットにシャツを合わせて、ボトムスはブルージーンズを合わせます。これだけでも十分清潔感が漂いますし、素敵な休日着が完成します。下の写真、海外の方ですが、素敵ですよね。こんなにヒゲを伸ばさなくても大丈夫ですが(笑)
上半身をきれいめにまとめれば、ボトムスがブルージーンズであってもそんなにカジュアルになりすぎません。ポイントは「上半身をきれいめにまとめること」だと考えてください。
定番物こそ買い換えることが大切
上半身をきれいめに見せてくれるアイテムとして、4点のアイテムをご紹介しました。中には、「それならもう持っているからそれを使えばいいでしょ」と思う方もいるかもしれませんが、それが一番危険です。最近買ったものであれば問題ありませんが、5年以上前に買ったものであれば必ず買い替えてください。古臭く見えてしまう可能性が高いからです。
ベーシックな物であれば、いつの時代でも着れるというのは実は大きな誤解です。どんなにオーソドックスなアイテムでも、時代と共にシルエットやデザインは少しずつ変わり続けます。定期的に買い換えないと、あっという間に古臭いファッションになってしまいます。
昔買った一張羅のコートはもう絶対に活躍する機会はありません。どんなに高くても思い切って手放してください。それだったらユニクロで新しいコートを買った方が絶対に素敵に見えるはずです。
50代台の男性はどこで服を買えばいいのか?
では具体的にこれらのアイテムをどこで買えばいいのでしょうか? 結局は「どこで買うか」でファッションは大きく変わってしまうものです。50代の男性にお薦めできるお店というと、まずは「ユニクロ」から始めてみるのが良いかもしれません。
「それだったら既に使っているよ」という方も多いかと思いますが、ユニクロにはベーシックで大人に似合う洋服がたくさん並んでいます。選び方次第で、ユニクロだけでも素敵なコーディネートは完成します。具体的に何を選べばいいかというと・・・
まずは紺のジャケット、チャコールグレーのチェスターコート、白のボタンダウンシャツ、細身のブルージーンズ、丸首のニットなど、この辺りを買い揃えてみてください。いつの時代も変わらないベーシックなアイテムです。
もう少し予算を掛けられるのであれば、ジャケットはスーツカンパニーやユナイテッドアローズなどでも良いかもしれません。2〜3万円くらい掛けられれば、上品なジャケットが見つかるはずです。
誰をお手本にすればいいのか
そしてファッションを磨くためには「優れた見本」を見つけることが大切です。ファッション誌のモデルさんを見てもなかなかイメージが湧きにくいものですので、僕なりにお薦めの著名人をご紹介したいと思います。
まずは渡辺謙さん。格好いいですよね。いつもジャケットをびしっと着こなしていて、大人の男性の余裕を感じます。グーグルで渡辺謙さんを検索して、ファッションをよく観察してみてください。
そしてYMOの高橋幸宏さんも素敵です。高橋さんも常にジャケットを羽織っている印象があります。50代を過ぎたら、ちょっとかしこまったくらいの格好がよく似合うんです。ハットや眼鏡を活用出来るようになると渋くて格好いいですね。
このような優れた見本を頭の片隅に置いておくと、ファッションの良い参考になるかと思います。
50代だからこそおしゃれをする意義がある
いかがでしたでしょうか。今回は50代のファッションのポイントについてざっくり概要をお伝えしました。僕はチャンスだと思うんです。正直、10代・20代でファッションをいくら磨いても、おしゃれな人はそこそこたくさんいるのでそんなに目立ちません。
ましてやどんなに背伸びをしても、結局はスタイルが良かったり、イケメンにはなかなか敵わない。素材の良さで負けてしまうのですね。
ところが50代になればイケメンかどうかなんてそんなに関係ありません。見渡してみれば分かる通り、50代でおしゃれな人なんて本当にごくわずか。ほぼいません。同窓会に行っても一人か二人くらいなものです。
だからこそチャンスなのだと思います。ちょっと本気になってファッションを磨けば、すぐに「素敵なおじさん」になれてしまうのです。そういった意味では若い人よりもすぐに結果が出やすいのが50代のファッションだと僕は感じています。
まずは出来る範囲からで全然構いません。今持っている古い服は捨てて、ユニクロの服でもいいので、思い切って買い替えてみてください。ネイビーのジャケット、白のボタンダウンシャツ、細身のブルージーンズを買って着替えてみる。ここからスタートでもいいです。
ファッションの楽しさを少しでも実感できたら、少しずつ階段をのぼるように、価格帯をあげていくといいですね。やっぱり歳を重ねた分、素材の持つ上品さ、質の良さを上手に着こなしに取り入れた方がいいのは間違いないからです。少しずつで構いません。
もっと素敵な50代の男性が増えるといいなぁと僕は思っています。なにか参考になる部分があったとしたらうれしいです。それではみなさん、日々のファッションをお楽しみください!
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