みなさん、こんにちは!
ファッションスタイリストの大山シュンです。
スーツスタイルでおしゃれを楽しんでいますか? おそらくですが、スーツにそこまでのファッション性を求めている方はごく少数だと思います。というのも、スーツスタイルに関しては「ファッション」という枠で考えるよりも、「一種の制服」のように捉えている人のほうが多いからです。
ですので、あまり高すぎるものを買う必要はないし、できれば機能的なものがいいと思っている方も少なくないはずです。そんなスーツスタイルにおいて「おしゃれをしよう」という感覚の人はそもそも少ないのだと思います。
そしてスーツスタイルというのは、私服のように自由度が高いものではありません。基本となる「型」がありますので、あまりそこから逸脱するような格好はできないわけです。そうなると、スーツでおしゃれを楽しむというのは尚更ハードルが高く感じるかもしれません。
そんな中、なんとかスーツスタイルで差を出そうとして、カフスボタン(シャツの裾口を留めるアクセサリー)を付けてみたり、ネクタイピンを付けてみたり、はたまた海外の有名ブランド物のネクタイを締めたり、そのような方を結構よく見かけたりします。
その頑張りはとても素晴らしいことだと思いますが、このような華美なアクセサリーに手を出すよりも、スーツスタイルにおいてもっと大切なことは他にあります。そもそもカフスボタンやネクタイピン、またはチーフというアイテムに、多くの日本人の方はまだまだ目が慣れていません。
このようなものを身につけると、かえって胡散臭く見えたり、華美に見えすぎることの方が多いのですよね。僕もカフスボタンを愛用していた時期がありましたが(10年以上前です)、今ではそこまで頑張りすぎる必要はないのかなと思います。かえって「やり過ぎ感」が漂うので、お客さまのスタイリングの際にも使うことはまずありません。
基本のアイテムを整えること
そういった小物使いで人との差を付けようというのではなく、もっと基本的なところに意識とお金を回すべきだと思います。たとえばネクタイ。みなさんはネクタイ1本にどれくらいの金額を投資できますか? 1本2000円という人もいれば、5000円までという人もいますし、はたまた15000円くらいまでOKという人もいます。幅が本当に広いですよね。
ネクタイにこだわる方は実は少ないです。持っているものと被らないように、ときどき新しいネクタイをさっくりと新調する、という方がほとんどだと思います。その結果、大量のネクタイは持っているけど、気に入って締めるものは3〜4本程度、というのはよくある話です。
カフスボタンを付けるくらいだったら、ネクタイのクオリティを上げた方が遥かに良いかと思います。いつも3000円未満で買っているのであれば、思い切って7000円以上のネクタイを買ってみるのもいいですよね。上でご紹介している写真はタイステーションというネクタイ専門店のものです。とても上品です。これ一本でスーツスタイルの見え方は大きく変わります。
このような着こなしの基本となるアイテムに投資をするほうが素敵に見えるはずです。カフスボタンを付けて「おしゃれですね〜」と言ってくれる人よりも、ネクタイのクオリティを上げて「いつも素敵ですね」と褒められる方がよっぽど真実味があります。
派手な演出よりも、地味なこだわりの方がスーツスタイルにおいて僕は大切だと考えています。スーツにこだわるのはお金が掛かりますが、ネクタイやシャツであれば、ちょっと背伸びをしてみることはできるかと思います。ぜひ基本を見直すことから始めてみてはいかがでしょうか。
以上、ファッションスタイリストの大山シュンでした!
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