みなさん、こんにちは
ファッションスタイリストの大山シュンです。
大人の男性のみなさんはファッションアイテムの中で、何に一番お金を掛けているでしょうか?
これは人によって答えは大きく異なると思います。時計にお金を掛ける人もいます。靴にお金を掛ける人もいます。お財布にお金を掛ける人もいます。スーツにお金を掛ける人もいます。一方で、お金をできるだけ掛けたくない人もいます。本当に人それぞれだと思います。
どこにお金を掛けるべきなのか、明確な答えなんてありません。人それぞれです。でも僕の中ではある程度明確な答えがあります。ファッションスタイリストとしてこれまでたくさんの男性をコーディネートしてきた僕の目線で、限られた予算をどこに集中すべきなのかをお伝えしたいと思います。
人の視線はどこに集中するのか
まず考えるべきことは、僕たちは人のどの辺りをよく見ているのか、ということです。たとえば初対面の場面を想像してみてください。あなたがよく見ているのは、その人の靴でしょうか? それともお財布でしょうか? ボトムスでしょうか? きっと違うはずです。よく見ているのはその人の顔であり、上半身だと思います。
僕たちは主に人の顔を見て話します。実際に面と向かって話していると、見える部分の大半は上半身です。ということは、印象に残る部分というのも大半は上半身だと僕は考えています。だからこそ、僕の答えは明確で、視線が集まる上半身にしっかりと投資をすべきだと考えています。
上半身のアイテムとは?
ファッション業界には「靴に一番お金を掛けるべきだ」という根強い意見があります。確かにその通りだと思う一方で、ちょっとマニアックな視点だなとも僕は感じています。いくら高い靴を履いていたって、僕たちは相手の靴ばかりを見て生活しているわけではないので、それだけでおしゃれに見えるということは滅多にありません。それよりも圧倒的に上半身の方が視線が集まります。
具体的には、シャツやジャケット、Tシャツ、ニットなど、このようなアイテムが上半身のアイテムとして挙げられます。もし眼鏡を掛けているのであれば、眼鏡こそもっとも目立つアイテムと言えます。目立つアイテムに投資をすべきだという僕の考え方に基づくと、実は眼鏡こそがもっとも投資をすべきアイテムだと考えています。
実際、僕はお客さまにファッション提案をする際にも、眼鏡をされている方には、眼鏡にしっかりと投資をするようにお伝えします。人は目を見て話しますので、もっとも視線が集まるのが眼鏡です。今では安くても素敵な眼鏡は増えましたが、それでも良い物と比べると、明らかに差を感じるものです。
JINSのメガメは本当によく出来ていますし、どうしても予算が限られる場合は使いますが、僕はフォーナインズやオリバーピープルズなどの眼鏡をお薦めすることが多いです。やはり眼鏡にはそれなりに投資をしたいというのが僕の考えです。
ファッション以上に視線が集まるところとは?
眼鏡を掛けない人にとって、もっとも重要になる要素といえば僕は「ヘアスタイル」だと考えています。僕の専門領域を越えてしまうのですが、ヘアスタイルにしっかりと気を配れるかどうかが見栄えに大きな差をもたらします。どんなにおしゃれに気を配っていても、ヘアスタイルがイマイチだとしっくりこないケースも多いです。
もっと視線に入りやすいヘアスタイルを整えることこそ、実は印象を良くするための一番の近道だと僕は考えています。ですので、安く髪を切ろうというのではなく、ある程度美容室にある投資をすることや、ヘアワックスにこだわることはとても大切だと思います。
ぜひ「どこで髪を切るのか」にもこだわってみてください。
小さな差が大きな差へと繋がる
まずもっとも大切なのはヘアスタイルと眼鏡。そして次に大切なのは、シャツやジャケットなどの上半身のメインとなるアイテムです。これらが安っぽいとやっぱり素敵には見えません。僕はユニクロのアイテムをよく使いますが、上半身の目立つ位置にユニクロのアイテムを使うことはほぼありません。
特にジャケットやシャツはユニクロでは選びません。ちょっと背伸びをして、セレクトショップで買い揃えることをお薦めしています。ユニクロの3000円のシャツとセレクトショップの13000円のシャツの違いは、きっとすぐには分からないかもしれません。それでも着続けていれば、その小さな差に気づくようになります。
男性のファッションにはある程度の型が決まっているので、実は明確な差を出すのは結構難しいものです。どのお店に行っても、似たようなものばかりが売っている時代です。それでも安いものと高いものの間にはそれなりの差があります。確かにそれは微差でしかありませんが、その小さな差を積み重ねることは大人のファッションにおいてとても大切だと僕は考えています。
また少し背伸びをして買ったものには「ちょっと贅沢をしている」という気持ちが乗っかるものです。その心地良い気分が見栄えを左右するものだと僕は考えています。お金を掛けるのであれば、まずは上半身、人の目に付きやすいものから投資をすることをお薦めします。
予算配分のバランスを考える
ジャケット、シャツ、ニットはしっかりと投資をする一方で、ボトムスはそこまで目に留まるものではありません。ユニクロのジーンズを中心としたボトムスはとても優秀です。積極的に取り入れると良いと思います。上半身より視線が集まりにくいボトムスは、そこまで最初は投資をしなくても構いません。
またインナーも同じです。重ね着をするとそこまでは見えない部分ですので、ユニクロの無地Tシャツなんかは積極的に使うと良いでしょう。シルエットも洗練されていて、意外と使いやすいので重宝します。
まとめ
いかがでしたでしょうか? 冒頭にお伝えしたように、どこにお金を掛けるのかは人それぞれだと思います。これは趣味の範疇でもあるので、個人の自由です。僕がお伝えしたいのは、ごく一般的な視点として、どこに視点が集まるのか、そしてどこに力を注ぐと、全体の印象が良くなるのかという1つの意見です。
よく見える範囲から投資をするという考え方も、ぜひこの機会に頭の片隅に置いてみてはいかがでしょうか。
それではみなさん、今日も素敵な1日をお過ごしください!
ファッションスタイリスト大山シュン
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