みなさん、こんにちは
ファッションスタイリストの大山シュンです。
みなさんには体型や容姿に関するコンプレックスはありますか? ふだんお客さまのスタイリングを担当していると、「僕、足が短いんですよね」とか、「私、肩幅がすごく広いんですよね」など、みなさんの様々なコンプレックスや苦手意識と出会うことがあります。
ついついコンプレックスを抱えているのは自分だけのように思えてしまうかもしれませんが、多くの方が自分の容姿や体型に関して何らかのコンプレックスを抱えている場合が多いです。僕自身もそう。コンプレックスをずっと持ちながら生きていた時期もありました。
コンプレックスに感じているのは自分自身です
さきほどの「僕、足が短いんですよね」というコンプレックス。確かに言われてみればそうかもしれないのですが、正直言われなければ絶対に気づきません。僕は人のファッションや見た目を常に観察しながら生きていますが、「あの人、足短いな」なんて感じたことは人生で一度もありません。他人の足の長さなんて、意識の中には入ってこないものです。そこまで他人に関心があるわけでもないですし、人の欠点をあら捜しなんてしていません。
「足が短い」と思っているのはあくまで自分自身であって、他人ではありません。多くのコンプレックスにも同じことが言えると思います。他人はそんなにこちらのコンプレックスなんて見てないということを自覚することが大切です。だから大丈夫。そんなに気にしすぎる必要はありません。
とことん向き合うとコンプレックスは案外どうでも良くなります
僕も身長が低いということをずっと気にして生きてきました。僕の身長は164㎝なので、平均から見てもかなり低いです。これがコンプレックスでファッションにのめりこんだといっても言い過ぎではありません。身長を伸ばすために怪しげなヨガをやってみたり、身体を伸ばす機械を買ったり(笑)もうありとあらゆる手段を尽くしました。結果、まったく伸びませんでしたが(笑)
1つ分かったことがあります。僕の場合、あれこれ解決のために本気で向き合ったことで、良い意味で諦めが付きました。やるだけやってどうにもならないなら、この環境で楽しむしかないなというポジティブな諦めがつきました。そういった意味では、とことんコンプレックス解消のために動いてみることも大切なのだと思います。自分を納得させるためにも。
なんとなく不安や不満を持ち続けるよりも、一度本気で向き合ってみる。その結果、解決してしまうこともあれば、諦めがつくこともあります。いつまでもウジウジと思っているだけでは、まったく状況は変わらないものです。とりあえず向き合ってみることは大切だと僕は感じています。
本当にそれがコンプレックスなのだろうか?
僕は身長が低いというコンプレックスをファッションで解消しようと考えました。よくよく考えて見れば、当時の僕は身長が高ければモテるんじゃないか、身長が高い方が格好いいんじゃないか、そういった思いを常に持っていたのだと思います。
身長が低くても、自分に自信さえ持てたらそれで十分です。自信が持てる自分になるために僕はファッションを磨きました。そしてファッションを楽しむことで、身長のことがいつの間にかどうでも良くなってきたのです。だって身長が高くてもダサい人はたくさんいますし、イケメンでもファッションがイマイチで素敵に見えない人もたくさんいますから。身長が低くても、トータルで魅力的に見せられたらそれでOKだと感じるようになりました。
身長を伸ばすことはできなかったけど、身長が低くても、自分に自信を持つことはできるようになりました。コンプレックスは自信を持つことで自然に消えるということを実感しました・
早い段階で自分のコンプレックスに決着を付ける
コンプレックスというのはとても厄介なものです。最初に書いたように、他人から見ればまったく気にならないものなのに、自分にとっては大変な問題です。いつまでもなんとなく悩んでいるのではなく、どこかでとことん向き合った方がいいです。人生は長いですから、自分なりの結論を早めに出した方がいいと僕は思っています。
「足が短い」というコンプレックスを持っているのであれば、どうすれば足が少しでも長く見えるのかをとことん研究すればいいのです。たとえば濃い色のボトムスを履いて、靴の色も同じような深い色味のものを合わせれば、足と靴との境界線がぼやけるので、錯覚で足が長く見えるんですね。そういったテクニックを使えば少しずつコンプレックスを解消できるかもしれません。
徹底的に向き合ってみる。これが1つの解決方法だと思っています。ファッションを上手に使えば、コンプレックスを上手くカバーすることは確かに可能です。逆にコンプレックスがあるからこそ、ファッションに深く向き合えるきっかけが掴めるわけです。そういった意味でも、コンプレックス自体は悪いものではないと僕は感じています。
「ファッションが苦手」というコンプレックスにも早めに決着を付けておくといいと思います。とことん自分で向き合ってみるのもいいですし、プロの力を借りるのもいい。漠然とコンプレックスにし続けるのはもったいないです。ファッションを変えるのは実はそんなに難しいことではありませんから。
覚悟さえあればその瞬間から明らかに変わり始めます。コンプレックスは覚悟の問題。真剣に向き合う覚悟を決めたら、そこから悪くなることはまずありません。みなさんもぜひどこかの機会でご自身のコンプレックスに決着を付けてみてくださいね。
それではみなさん、今日も素敵な1日をお過ごしください。
ファッションスタイリスト大山シュン
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