みなさん、こんにちは!
ファッションスタイリストの大山シュンです。
最近、「大山さんに会って話が聞きたい」というリクエストをときどき頂きます。これはとても光栄なことなのですが、自由に使える時間はそれなりに限られています。
「会いたい」というリクエストに1つずつお答えしていくと、時間がいくらあっても足りません。ですので大変申し訳ないのですが、基本的にお断りするようにしています。
僕のどんな部分に興味を持って頂いているのかは正直分かりません。大して面白いことをしてきた記憶もないのですが、興味を持っていただけるのはとても嬉しいことだと思っています。
一人ずつにお会いしてお話をすることはできないのですが、この機会に【自分のこと】について少し書いてみたいと思っています。
ちなみにこれから書くことには、ファッションにおける学びはまったくないと思いますので、起業や独立に興味がある人だけ読み進めていただければと思います。
独立以前の「僕」
僕がファッションスタイリストとしての仕事を始めたのは2009年の5月。今年で丸7年を迎えようとしています。
独立する前のことを簡単にお伝えしますと、駅伝の強い某大学を卒業後、僕はアパレルの会社に入社しました。アパレルと言っても、僕が入社をしたのはレデイースの靴専門ブランドでした。なぜここに就職したのかというと、一番最初に内定をもらえた会社だったからです。
僕は就活の一番忙しい時期が教育実習と重なってしまったため、あまり満足な就活ができませんでした。
そのため、教育実習前に内定が決まっていたその会社に就職を決めました。途中まで教師を目指していたのですが、教育実習を経て、本当にやりたいことはファッションの仕事だということに気づきました。
卒業後、アパレルの会社では販売の仕事をしていました。できれば広報やPRの仕事がしたかったのですが、新卒ではそれが叶いませんでした。
そして就職してみて気づいたのですが、僕は致命的に仕事ができない人間だったのですね。とにかく事務作業が苦手で、凡ミスの繰り返し。自分で言うのもなんですが、非常に使えない男でした。
その会社は割と体育会系のノリが強く、とにかく店長が怖かったんです。新卒の頃はミドルキックをもらったり、お腹に重めのパンチをもらったり、それなりの洗礼を受けました(笑)
事務作業は本当に苦手でミスばかりでしたが、接客は苦手ではなく、それなりに販売成績も悪くありませんでした。
社内には売上ランキングみたいなものがあって、社員同士で競い合う文化がありました。僕にはそれがどうも性に合わなかったようです。
僕は店員さんの押しの強い接客があまり好きではないので、それを自分自身がしなくちゃいけないのは結構しんどかったのです。入社からたったの1年半でドロップアウトしました。
そして転職
その後、某ファッション系専門学校に転職しました。分かりやすく言うと、東京モード学園のようなファッションスクールを運営する会社です。そこで広報や営業の仕事をしていました。
そこで数年仕事を経験したのですが、やっぱりどこかしっくりこないんですよね。
僕が尊敬する上司の方々が非常に多忙で、倒れたり、体調を崩したりしているのを見て、自分の描く将来像と重ならなかったのですね。
そんなこともあり、退職することを決めました。とりあえず休みたかったんですよね、それなりに忙しい仕事でしたので。2度目のドロップアウトです。
辞めたあとのことは特に考えていませんでした。独立しようなんてことは、その時にはまったく考えていませんでした。
とりあえず旅に出よう。それだけは決めていたんですね。
僕は猿岩石のヒッチハイクを見て育ちましたから、いつかバックパックを背負って旅にでたいというミーハー心があったのだと思います。
いわゆる「自分探しの旅」ですね。浅はかだなぁと今更ながらに反省しています。
人生初の一人旅
2008年に退社したあと、すぐに旅に出ました。海外には1度しか行ったことがなかったので、非常に緊張したのを覚えています。最初に向かったのはベタ過ぎるのですが「タイ」でした。
真夜中にタイの空港について、そこからはタクシーに乗ってカオサン通りを目指しました。カオサン通りにはたくさんの安宿が並んでいます。
真夜中なのにカオサン通りは大にぎわい。世界各国のバックパッカーたちで賑わっていました。それがもう怖くて怖くて。生きて帰れる気がしませんでした。根が小心者なので。
でも同時にとってもワクワクしたんですね。自分で全てを決めて開拓していく感じが僕にはたまらなく楽しく感じました。
下の写真はカンボジアのベンメリア遺跡。まさにラピュタの世界観。アンコールワットもいいですが、ここの雑多な感じも個人的には好きでした。
それにしても髪が長いですね(笑)
タイから陸路でカンボジアに渡り、屋台で食べたまんじゅうで食中毒を経験。めげずにベトナムへ渡り、その後ラオスを回って、最後はタイに戻りました。宿は1泊500円程度の安宿で、お湯が出ないシャワー生活にもすっかり慣れました。
この経験は非常に楽しくて、旅の魅力にどっぷりつかりました。そして旅の途中でふと思いました。
「そうだ、独立しよう」
自分には会社員よりもフリーランスの方が向いているかもしれない。これが大きな勘違いの始まりでした。
独立を決めた理由
僕は元々ひとりっこなので、自分一人で決断をして切り開いていくのは割と得意な方でした。でも誰かが指示を与えてくれると、それにどっぷりと頼ってしまう悪いクセがあります。
ですので会社員の頃は、上司の方々の指示に従うのみで、何か新しい提案をしたり、面白い企画を考えたり、そういったクリエイティブな作業が非常に苦手でした。
与えられた仕事しかしない。むしろ与えられた仕事ですら満足にこなせないダメ社員でした。仕事を辞めて、一人旅を経験して、自分で道筋を考えながら前に進んでいく過程は僕には性に合うように感じました。
誰も指示なんてくれないので、自分の頭で考えて、トライ&エラーを重ねながら少しずつ前進していく。それが僕には楽しく感じました。だから独立を決めました。
では何の仕事で独立しようかなと。そこで思いついたのが「ファッションスタイリスト」という仕事でした。
ちなみに僕はアパレルの経験はたったの1年半のみ。しかもレディースの靴の販売。スタイリストとしての経験はゼロ。ファッションをしっかり勉強したこともありません。
アパレル業界の人脈も無し。コネも無し。貯金も旅で使ってしまいました。しかも優秀な会社員ではなかった僕が、独立してもうまくいくはずもなく、そこから苦難の日々が待っています(苦笑)
ただ、少しの迷いもありませんでした。悩むこともありませんでした。「たぶん、なんとかなく」という漠然とした自信だけはありました。
無知というのはおそろしいものですね。でも無知だったからこそ、見切り発車で独立できたのかもしれません。
こんなところで今日は締めくくろうなかと思います。興味があれば、また続きも読んでみてくださいね!また近々書いてみたいと思います。
それではみなさん、今日も素敵な1日をお過ごしください!!
ファッションスタイリスト大山シュン
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