みなさん、こんにちは!
ファッションスタイリストの大山シュンです。
「ニューバランスのスニーカーってどこが格好いいんだろう?」
数年前、僕はずっと疑問に思っていました。雑誌でも頻繁に紹介されているし、おしゃれなショップ店員さんも履いているニューバランス。
でも単体で見ると、本当に「ふつうのランニングシューズ」なんですよね。ファッションに興味がないおじさんも履いてそうなデザインに見えます。
どうしてこの靴が評価されているんだろう?当時の僕にはまったく理解ができませんでした。
いわゆる「食わず嫌い」です。”ニューバランス食わず嫌い”の期間はそれなりに長かったと思います。
あるとき、お店のカードのポイントがかなり溜まっていたので、この機会にニューバランスを買ってみることにしました。
実際に履いてみると、少しずつ目が慣れてきます。そんなに悪いものではないな〜と少しずつ感じる様になりました。
そしてせっかく買ったので、様々なコーディネートの中にニューバランスを取り入れながら「使い方」を考えてみました。
すると、意外にもカジュアルなジャケットにもよく合うんですよね。ワンマイルウェアからちょっときれいめの格好まで、様々なスタイルに使いやすいということに気づきました。
なぜジャケットと合うのかというと、ジャケットを使ったスタイルだと、どうしてもかしこまって見えてしまう部分がありますので、ファッション全体をカジュアルな方向に振るために、ニューバランスのスニーカーが結構重宝するんですね。
たとえばニューバランスのM1400なんかはスエードを使っているので、スニーカーの中でも割と大人っぽく見えます。ですのでジャケットなんかとも相性が悪くないんですよね。
食わず嫌いのアイテムとは?
このように、実際に買ってみることで、一気に価値観が拓けることって、よくあることだと思います。今ではニューバランスは4足目。すっかり必須アイテムになりました。
このように、食わず嫌いしているアイテムの中には、これまでの価値観をガラリと変えてしまうようなものがたくさんあると思っています。
■オールデンのローファー
■セントジェームスのボーダー
■バブアーのビデイル
■白デニム
■ニット帽
■時計
■アクセサリー
■メガネ
■ヒゲ
■長財布 などなど
もうたくさんあります。昔は苦手だった「食わず嫌いファッション」が。でも、これらのアイテムには昔から一定のファンがいます。ファンがいるということは、愛される理由が必ずあるんですよね。
それにまだ自分が気づいていないだけなのかもしれないですし、本当に好きじゃないのかもしれない。それは実際に身銭を切って、実際に買って、着てみないと分からないものです。
僕もチャレンジした結果、「やっぱりこれは好きじゃないな」という結論に至ったアイテムもたくさんあります。
zozo.jp/shop/beams/goods/8521503/?did=22368053
たとえばバブアーのビデイルはデザインも好きなのですが、女性からの評判が良くありませんでした。
「作業着っぽい」って言われるんですよね。僕は好きでしたが、そんな風に思われてまで着たいとは思わなかったので手放しました。個人的にはとても好きですよ。
白デニムのような爽やかさのあるアイテムと合わせれば、すごくおしゃれに着こなせます。使い方次第なのですね。でもそれが知れただけでも良い収穫でした。
着てもいないのに否定するのは格好わるい
一番かっこワルイと思うのは、実際に体験もしていないのに「あれはダサい」と決めつけてしまうことです。
一定のファンのいるアイテムにはやっぱり良さがあります。そして自分が「苦手かな」と思うアイテムの方が、遥かに新しい発見があるものです。
まずは試着でも構いません。実際に袖を通して、肯定的な目で見ること。これって、すごく大事だと思います。
僕は昨日、今年のトレンドである白のニットジャケットを試着しました。正直、白のジャケットなんてキザ過ぎてNGだろうなと最初は思っていたのですが、なんてことはないです。非常に良かったです。最後まで買うか迷いました。
コーディネート次第でキザっぽくさせることも、爽やかに見せることもできます。
今回は買いませんでしたが、新しい自分を見ることが出来ましたし、スタイリングの中で白ジャケットを有効に使えるな〜という実感を得ることができました。これだけでも十分な収穫です。
「食わず嫌いファッション」の乗り越え方とは?
みなさんの中にもたくさんの「食わず嫌いファッション」があるのだと思います。これ、絶対にもったいないです。ぜったいに損してます。
試着でもいいので、無理矢理でも着てみてください。そして肯定的な目で見てください。絶対あたらしい価値観が拓けるはずですから。
「どうせ似合わないんだろうな〜」と思って着るのはだめですよ。実際にそう見えちゃいますから。「ひょっとしたら似合うかも?」と思いながら試着するのがコツです。
一番ダサいのは、「これは似合わない」「これはダサい」なんて狭い価値観で決めつけて、今までのファッションからずっと変われないこと。これが一番ダサいと思います。こういう人が非常に多いです。
「色々着てみたけど、やっぱりこれが好きなんだよな〜」っていうのは、僕はすごく格好いいと思います。
試行錯誤がないのはダサいです。自分の見た目のことなんですから、やっぱりそれなりに気を配れる大人になりたいな〜と僕は思っています。そのためには食わず嫌いを楽しむことが一番の近道なのかもしれませんね!
それではみなさん、今日も素敵な1日をお過ごしください!
ファッションスタイリスト大山シュン
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