みなさん、こんにちは!
ファッションスタイリストの大山シュンです。
先日、新規のお客さまのファッションカウンセリングをしました。そのお客さまは、見るからに雰囲気のある高級そうな服を着ていました。
どこの服か聞いてみると、某有名ブランドのものでした。(ブランド名は出せませんが・・・)高そうではあるけれど、ご本人に似合うかどうかはまた別問題です。
ブランド物を着ているけど、全体としてあまり素敵に見えないというケースは珍しいことではありません。
ブランドネームに頼り過ぎないことが大切です。
ブランドネームには不思議な魅力があるものです。「ここで買えばきっと間違いがないだろう」そう思って、ブランドのお店でお買い物をされている方も多いと思います。
でも「ブランド物を買えば安心」というのは完全な誤解です。むしろ有名ブランドの方が、僕は使いこなすのが難しいように思います。
デザインが妙に特徴的だったり、色合いが奇抜だったり、パッと見はインパクトがありますが、なかなか使いこなすのが難しいアイテムが多いです。その結果、不思議なファッションになってしまっている人はとても多いです。
ブランド物の最大のデメリットとは・・・
そしてブランドの何よりのデメリットは、店員さんに任せっきりになってしまうことです。
「◯◯さん、お待ちしていました」といって、来店するとすぐ馴染みの店員さんがぴったり付いてくれる。これは便利な半面、なかなか断れないものですよね。
手ぶらで帰るのが申し訳なくって、ついつい余計な服をたくさん買ってしまう。僕にももちろん経験があります・・・(反省)
中には季節ごとに電話が掛かってきたり、外商の方が自宅に来るという人もいますよね。でもそういう方ほど、余計なお買い物がかさむ一方で、素敵なファッションとは程遠い場合も多いです。
いくつかの選択肢を持つことも大切です
「1つのお店だけで買い物をし続けること」僕はあまりお薦めしていません。
僕自身もそうで、1つのお店のお得意さんになってしまうと、ついつい同じような服ばかりを買い集めてしまいますし、店員さんにも過度の期待を持たせてしまうものです。
店員さんも最初の頃はいいですが、だんだん回数を重ねてくると、ベーシックな服はひととおり揃ってしまうので、どんどん個性的な服をお薦めしてくるはずです。
それも無理はありません。僕も販売をしていた時、同じような経験があります。既にたくさんお持ちですから、インパクトの強いものに頼るしかなくなるからです。
その結果、お金はたくさん使っているのに、あまり素敵に見えないファッションになってしまうことが多いのです。
価値観を広げるお買い物を
大切なのは、
■ブランドネームに頼りすぎないこと
■いつもと違うお店で買い物をしてみること
この2つなのだと思います。ファッションには変化が必要です。いつも同じお店で買い物をしているとあまり大きな変化がありません。新しいお店やブランドを開拓することも大切です。
有名なブランドではないけれど、おしゃれな人だったら知っているブランドもたくさんあります。
たとえば・・・
ジョン・スメドレーのニット。
クルチアーニのニット、
タリアトーレのジャケット、
クロケット&ジョーンズの靴、
レミレリーフのダンガリーシャツ、
バルバのシャツ、
トム・ブラウンのシャツ・・・
一般的にはそんなに知っている人は多くないけれど、確かなものづくりをしているブランドもたくさんあります。そのようなブランドを知り、コツコツと揃えていくことで本当のおしゃれに近づくのだと思います。
ぜひいつものブランドから一歩踏み出して、新しい価値観を拓いてみることをお薦めします。
それではみなさん、今日も素敵な1日をお過ごしください!
ファッションスタイリスト大山シュン
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