みなさん、こんにちは!
ファッションスタイリストの大山シュンです。
「足が短い場合はどういう服が似合いますか?」
このようなご質問をいただくことが時々あります。確かに同じような悩みをお持ちの方は少なくないのかもしれません。
今日は「足の短さ」をどのように考えるべきかについて記事にしてみたいと思います。
そもそも「あの人、足が短いなぁ」なんて思いますか?
ところでみなさんはふつうに生活している中で、「あの人、足短いなぁ」と感じたことはありますか?僕は仕事柄、いつも人間観察ばかりしていますが、今までで一度も「あの人、足短いなぁ」なんて思ったことはありません。
おそらく僕以外のほとんどの人も「他人の足の長さ」なんてたいして見ていません。つまり「足が短い」と認識しているのは、ご自身であって、周囲はそのようには認識はしていません。
インターネットで「短足な芸能人のまとめ」というページを見つけたのですが、そんなイメージはまったくありませんでした。言われるまでまったく気づかないものです。むしろ言われても気づきません。
これ、他のコンプレックスにも同じことが言えます。僕も身長が低いということがずっとコンプレックスだったのですが、「あの人、小さいな〜」なんてレッテルを貼られることなんてそうそうないことに気づいたんですよね。
【全体】が大切です。足が短いことよりも、全体として素敵に見えるかの方が遥かに大切なのですよね。
足が短いだけでダサく見える。それは思い込みです。全体で素敵に見えればいいのです。つまりコンプレックスの9割以上は、自分がただそう思っているだけの場合が多いです。周囲はそんなにこちらのことを真剣には見ていません。
コンプレックスだけに執着しすぎるのは、もったいない話だと思います。
特に「足が短い」なんてことは、ほとんど他人には気づかれません。だって下半身ですから。視界にそんなに入ってこないのです。まずはそのことを認識することがとても重要だと僕は思っています。
タイト目のボトムスを選ぶ
といっても、実際に悩んでいる人に「あんまり気にならないですよ」と言っても、納得していただけないのも分かります。そこでいくつかポイントをお伝えしたいと思います。
まずはサイズ感についてです。短いと認識している足を、なんとか目立たせないように、少し大きめのボトムスを履いている人もいるかと思いますがこれはNGです。
短いのであれば、できる限り無駄なゆとりを省いて、細身のボトムスを履いた方がスマートに見えます。
store.united-arrows.co.jp/shop/by/goods.html?gid=9898483
たとえば、僕と同じ身長164センチの人でも、痩せ型とぽっちゃりさんとでは、前者の方がスマートで身長が高く見えます。
僕も背は低いのですが、痩せ型ですし、なるべく背筋を伸ばして歩いているので、実際の身長を言うと、「もっと大きいかと思いました」と結構な割合で言われます。
脚もそうです。服のシルエットをダボッとさせてしまうのではなく、なるべくタイトにしたほうが長く見えます。特に膝から下はある程度タイトな方が余計なゆとりが出ないのでキレイに履けると思います。
ボトムスはユナイテッドアローズやエディフィス、トゥモローランドなどのセレクトショップで買えば、ほとんどが細身にできていますので失敗することはないでしょう。ぜひ試してみてください。
また丈の長さも大切です。裾回りにダボッと生地が余って乗っかっていると、視線がそこに集中しますのでNGです。店員さんと相談して、無駄な余りが出ないように調整してみてください。
程よく厚底靴を履きましょう
2つ目のポイントです。シンプルに。底が厚めの靴を履きましょう。
シークレットシューズ的な役割を果たしてくれます。とはいっても、ジョージ・コックスのようなデザインだと脚にばかり視点が集中してしまうのでやめましょう。
ちなみに学生の頃、背が小さいことがコンプレックスだった時に上のようなジョージ・コックスの靴を履いていました。
その頃の僕はパンクロックが大好きで、バンドを組んでいたので、ジョージコックスの靴がよくハマりました(笑)でもここまで底が厚いと、靴にばかり視点が集まりますので逆効果になることを実感しました。
僕がお薦めするのは、パラブーツの靴です。ここの靴は底が少し厚めですので、若干足が長く見えます。僕も所有していますが、多少の足長効果はあると思います。
zabou.org/anize/wp-content/uploads/2014/01/paraboot2.jpg
ふつうに靴としても優秀です。ぽってりとした丸いシルエットが素敵ですね。パラブーツ以外でも、革靴には厚めのヒールの物が比較的多いので、積極的に用いるのも良いかもしれません。
またイタリアのジブランドである「ラルディーニ」のドライビングシューズは明らかに底が高いです。これなんかは格好いいシークレットシューズに近い感覚です。
www.tokyolife.co.jp/news/2040/
ぜひ程よく靴底が高い靴を取り入れてみてください。
パンツと靴の色を揃える
3点目です。「パンツと靴の色を揃える」これは結構有効な手段です。
例えば濃い目のデニムに黒の靴。この組み合わせだと、遠くから見ると腰から足元までがひとまとまりに見えます。すると足がいくらか長く見えます。
逆にボトムスが黒で靴が白だと、色が分断されますので、脚長効果が得られません。下の写真が参考になります。(個人的にこういう合わせは好きですが)
足を少しでも長く見せるには、ボトムスと靴まで色を同系色にまとめるのがポイントになります。ぜひ試してみてください。
コンプレックスにとらわれ過ぎないことが大切です
いくつか足長に見せるテクニックをご紹介しました。ぜひ取り入れてみてください。個人的には、濃いボトムスに白いスニーカーというコーディネート、すごく好きなんですよね。
「足を少しでも長く見せる」ということに注力しすぎると、コーディネートの幅は狭まってしまいます。
僕はほとんど周囲が気にしていないコンプレックスのためにファッションの幅を狭めるよりは、もっと色々なスタイルを楽しんだ方が全体として素敵に見えるのにな〜と思います。
それはぽっちゃり体型の人が、痩せて見えるからという理由で黒い服ばかりを着るのと同じです。確かに淡い色よりはコンパクトには見えますが、それが素敵かというと、まったく別問題ですよね。
だからこそあまりコンプレックスを意識しすぎないことが、一番の解決方法だと僕は考えています。
僕も身長は小さいですが、少しでも身長を高く見せようなんて努力は一切しません。それよりもおしゃれに気を配ることで、全体として素敵に思わえることに集中するようにしています。
コンプレックスにとらわれすぎず、第三者から素敵に見られることを目的とすると、ファッションはもっと自由で楽しいものになるはずですよ!
それではみなさん、今日も素敵な1日をお過ごしください。
ファッションスタイリスト大山シュン
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