みなさん、こんにちは!
ファッションスタイリストの大山シュンです。
今回は大人の休日着の定番である「チノパン」について考えてみたいと思います。
休日になるとベージュのチノパンを履いた大人の方を街でよく見かけます。チノパンというのは、多くの方にとって見慣れたアイテムですので、気軽に取り入れやすいのだと思います。
僕はお客さまに新しいファッションのご提案をすることが仕事ですが、実はベージュのチノパンをお薦めすることはほとんどありません。
なぜならチノパンは素敵に見せるのがなかなか難しいアイテムだからです。
ということで、今日はなぜチノパンは難易度が高いのかについて触れてみたいと思っています。
ベージュは難しい色?
ベージュは多くの方にとって見慣れた色だと思います。特に日本人の男性であれば、一度はチノパンを履いたことがあると思いますので、ベージュに対してあまり苦手意識を持つ方は少ないかと思います。
でもこのベージュという色、実は難易度が高い色だなぁと僕はいつも感じています。ベージュといっても、色味や濃さで全く別物になります。どんなベージュを選ぶかで印象はまったく変わります。
センスのいい人は、素敵なベージュを感覚的に選ぶことができますが、大多数の方はどんなベージュが素敵に見えるのかが分かりません。ですので、野暮ったく見えるベージュを選んでしまう人がとても多いのです。
ベージュは上手に使うと上品で素敵に見えますが、失敗すると野暮ったく、おじさんぽく見えてしまいます。(女性も同じです)
10代であればチノパンを履いてもおじさんぽく見えなかったものの、30代半ばを過ぎた辺りから妙にチノパンが似合わなくなってきたという方も少なくないかと思います。
若い時であれば上手に着こなせたものの、歳を重ねると、なぜかくたびれた印象にもなりがちなのがベージュの難しいところでもあるのです。
チノパン=おじさんの休日着?
先程も触れた通り、ベージュのチノパンというのは、多くの男性が一度は経験したことのあるボトムスです。そしておじさんの定番服でもあります。
つまり、あまり新鮮味のあるアイテムではありません。ですので、チノパンを履いていて「あの人、素敵だなぁ」とはなかなか思われにくいのもまた事実です。
チノパンはおじさんの野暮ったいファッションアイテムとしての印象も強いため、なおさらチノパンは素敵に見えづらいという特徴があります。
もちろん使い方次第で素敵に見せることはできますが、みなさんが思っているほど、気軽に合わせやすいアイテムではないということを頭の片隅に置いていただくと良いかと思います。
お洒落に見せるためには、どこかしら「人との違い」を感じさせるのが近道ですが、ベージュのチノパンはそれがなかなか難しいアイテムでもあるのです。
シルエットが太いと致命的
もともとベージュは膨張色なので、黒などの濃い色のボトムスに比べると、膨らんで見える傾向にあります。更にシルエットが太めだと、もう救いようがないくらいおじさんファッションっぽくなってしまいます。
チノパンを素敵に着こなしたいときは、できる限り足にフィットした細身のものを選んだ方が良いです。
最近ではテーパードと呼ばれる、特に膝から下が細身に作られているパンツが主流になってきていますが、そういった物を選んだ方がスタイルが良く見えますのでお薦めです。
特に5年以上前のチノパンはシルエットが太めの可能性が高いので、一度見なおしてみると良いかと思います。
爽やかに見えづらい
男性のファッションにおいてもっとも大切とされるのが、「清潔感」です。これは女性からの意見としてもっとも多いものですので、小奇麗に見えるファッションを意識することが大切です。
先程も書いた通り、ベージュのチノパンはどうしても「おじさんの服」といったイメージが強いので、野暮ったく感じられやすいものです。
それだけになかなか清潔な印象を与えにくいのも事実です。
以上、4つの理由で、僕は大人の男性が気軽にチノパンを選ぶことをお薦めしていません。もちろん選び方次第で素敵に見せることはできますが、少し難易度が高いということを頭の片隅に置いてください。
それでは具体的にどんなボトムスを選べばいいのかについて簡単にご紹介をしたいと思います。
濃い目のブルーデニム
チノパン以上にポピュラーなボトムスがジーンズです。これもまた使い方次第ですが、濃い目の色を選んであげるとシャープに見えますし、特有の野暮ったさが解消できます。
www.uniqlo.com/jp/store/goods/169711
濃い目のブルーデニムであれば、カジュアルになり過ぎないので、大人ぽい雰囲気にも振りやすいのも利点と言えます。
シルエットも非常に大切なので、なるべく細身のものを選ぶと良いでしょう。
ユニクロでしたらスリムストレートがお薦めです。無駄な部分が削ぎ落とされ、かといってスキニーほどのピタピタ感はないので非常に使い勝手が良いです。
ホワイトデニム
濃い目のブルーデニムとは反対に、着こなしに明るさを足したい場合は思い切って振り切った方が良いです。そこで使えるのがホワイトデニムです。
www.uniqlo.com/jp/store/goods/135742
白いボトムスは難易度が高いと思われる方も多いと思います。それは「見慣れていない」ことと、「経験したことがない」こと、この2つが大きな原因となっています。
これらは何度か実際に履いてみることで、解決することができます。まずは試してみてください。本質的にホワイトデニムが合わせにくいのかというとそんなことはまったくありません。
ネイビーやグレーなどのトップスとも相性が良いので、手持ちのアイテムに加えてあげるだけですぐに爽やかでお洒落な雰囲気を出しやすいのです。
白というイメージが持つ「清潔感」も相まって、履きなれてしまえば、一気に世界観を広げることができるアイテムです。ユニクロでも買えますので、ぜひ試してみてください。
以上、チノパンが難しい理由と、代わりにお薦めする2本のボトムスについてお話させていただきました。
もしどうしてもチノパンにこだわりたい場合は、ユニクロだったらスリムフィットノータックチノがお薦めです。体型が細い方はスキニーフィットを選んでも構いません。形が細身なのでなかなか素敵です。「タックが入っていないこと」が大前提です。ぜひ見なおしてみてくださいね。
「とりあえずチノパンでいいや」という発想は捨て、ぜひボトムス選びを楽しんでみてください。
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