みなさんこんにちは!
ファッションスタイリストの大山シュンです。
今年でスタイリストとして独立をして7年目を迎えました。なんとか今まで走ってきましたが、それなりに大変な道程でした。
ファッションスタイリストという仕事、正直なかなか生計が立てにくいものだと思います。
一般的な認知度もそんなに高くありませんし、お金を払ってまで服選びをしてもらいたいというニーズは、あまり多くないのかもしれません。
以前とある有名な経営コンサルタントの先生に、「君、この仕事でよくやっていけてるよね〜」と言われたことがあります。
そのとき、ようやく気づきました。「この仕事って、簡単じゃないんだな」ってことに。実際その頃は、ぜんぜんやっていけてなかったのですが(笑)
ときどき、「ファッションスタイリストをやりたいんですけど、どうすればいいですか?」といったご相談を頂くことがあります。
経験を詰めば積むほど、この仕事の難しさを感じますし、どのようにアドバイスをすればいいのかにも迷いが生じてきます。
今から自分がスタートするとしたら、きっと7年前と同じようなアプローチは絶対にしないだろうし、そもそもこの業態を選ぶかどうかも慎重に考えると思います。
それくらい7年前とは環境が変わってきているのだと思います。
じゃ今から始めるのは難しいのかといえば、そんなことはないと思います。
軌道に乗せるための方法はたくさんあると思います。今だからこそ使える方法もあるのだと思います。ぜひチャレンジして頂きたいと思っています。
そもそも僕がなぜ独立をしようと思ったのか。あたりさわりなく言えば、「ファッションを色々な人を楽しんでもらいたい!」という言葉で済ませてしまうことが多いです。
でも本音を言えば、それって【後付け】です。仕事をする上での大義名分といいますか、もっともらしい理由として後から掲げたものです。
「本当の理由」はもっと別にあります。
僕は会社員を数年経験してから独立をしました。会社員時代の僕がどんなだったかといいますと、まるっきり冴えなかったですね。。。
「仕事ができない男」だったと思います。
社会人1年目は販売の仕事をしていました。販売成績はそんなに悪くはありませんでしたが、周囲が驚くような凡ミスを繰り返すダメな社員でした。モチベーションもあまり高くなかったです。
転職した先でも、数字の面ではそれなりに成果を上げることはできましたが、相変わらず凡ミスも多いし、何より【新しい発想】がまったく思い浮かばないんですね。
僕の先輩にとてもやり手の人がいまして、バリバリに良い成績を叩き出していました。
そういったスターのような先輩が退職すると、一時的に全体の成績は下がるんですね。でも数ヶ月すればまた少しずつ元に戻ります。
数字って、本人がいなくなっても、代わりの誰かが穴埋めしてくれるものだなぁと感じました。でも、アイディアとか新しい発想って、代わりが効くものではないですよね。
その人が会社を辞めたとしても、そのアイディアから生まれた文化はしっかりと根づいていくものです。
僕はそういう新しい発想を生み出すことに大してすごく憧れがありましたが、それがまったくできなかったのです。
数字はそこそこ取れるけど、新しい発想は何にも生み出せない。これが大きなコンプレックスでした。
そしてだんだんその思いをこじらせてしまい、結局は退職してしまったんですね。
そのときは独立するなんて意思は全くなかったです。ただただ、一度リセットしたくて会社を辞めました。
コンプレックスがあったんですよね。もっと何か新しい発想を生み出したいし、【主体的に仕事がしたい】なって。
独立の理由は単純で、かつての同僚や先輩たちに対するコンプレックスだったり、見返してやりたいといった思いだったり、そういったものが主な理由だったと思います。
でも独立したものの、会社員時代もろくに成果を上げられなかった僕ですから、そう簡単に軌道に乗るはずもないですよね。
そういうことがあまり分からないまま見切り発車してしまうところに僕の大きな欠陥があります(笑)
正直、まともに生活なんてできなかったです。ただただ貯金を切り崩すだけの生活でした。むしろ貯金を使い果たしてマイナスになるほどでした。
その時には友達に会うのも恥ずかしかったです。会社員も上手く行かず、独立してもまったく軌道に乗らず。どの面下げて友達に会うんだろうと思っていました。
「周囲を見返してやりたい」そんなちょっと歪んだモチベーションで独立をすると、なかなかしんどいもんだな〜と実感しました。
でも会社員時代とは明らかに変わった点が1つだけありました。
それが【主体的に仕事をする】ということです。誰も仕事なんて与えてくれませんから、次から次へと自分で作戦を立てて、どんどん実行していくしかないんですよね。
「これでもか、これでもか!」というくらい、色々な仕掛けをしました。
どれか1つでも当たればラッキーだなと思って。色々と勉強しましたし、試してみました。
この試行錯誤は、僕にとって「頭使って仕事しているな」という初めての実感だったのかもしれません。
僕みたいな不器用な人間は、生活が追い込まれないと、ここまで真剣に仕事に向き合うことができないのですね。
そういった意味では独立して良かったなぁという実感があります。でも、コンプレックスに根ざしたモチベーションでいつまでも仕事を続けるのは正直しんどいです。
今となってはさすがに友人と会うことに昔ほどの恥ずかしさはなくなりましたが、それでも未だにちょっとした気恥ずかしさはあります。
人と比べて、自分はまだまだだな〜と思うことも少なくありません。
コンプレックスを抱えて仕事をしていると、いつまで経ってもどこかで焦りを感じながら生きているように感じてしまうんですよね。
そろそろ完全にシフトチェンジしなくてはならない時期だな〜とここ数年感じていました。
人と比べる必要もなく、コンプレックスなんて感じる必要もなく、ただただスタイリングや文章表現を楽しむ。今になってようやくそれができるようになってきました。
だから今の仕事におけるモチベーションは、「多くの人にもっとファッション楽しんでもらいたい」という、まるでキレイ事のようなものなのです。本音です。
少しずつ描いていたイメージが形になってきました。ここからまた仕切り直しです。
もっと多くの人にファッションを楽しんでもらえるように、無い知恵絞って、頑張りたいと思っています。
これからもお付き合いのほど、宜しくお願いいたします!
ファッションスタイリスト大山シュン
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