みなさん、こんにちは!
ファッションスタイリストの大山シュンです。
僕は小さい頃から絵を描くのが得意でした。コンクールで賞を取ったりして、割と絵には自信がありました。
ところがある日、「300年後の未来の町並みを”想像して”描いてみてください」という課題が出ました。
想像して描くということは、僕にとっては未知の体験で戸惑いつつも描き上げました。
味気のない、とてもつまらない絵が仕上がりました。発想力豊かに描けている友人が羨ましくなりました。
僕はこの時の経験がショックで、「なんで想像だと上手に描けないのだろう」と悩みました。
悩んで悩んで、1つの結果にたどり着きました。「僕には想像力がない。でも真似する能力はあるらしい。」
そこに花と花瓶があれば、それを上手に描くことはできるのですが、何もないところから想像して描き出すことは苦手なんです。そのような自分の特徴に気づきました。そして少し落ち込みました。
これは何も絵に限ったことではなく、全てのことに共通する僕の1つの特徴でした。
スタイリストという仕事柄、「クリエイティブなお仕事ですね」「発想力が豊かですね」「アイディアマンですね」などと言われる機会があります。
が、残念ながら僕はゼロからアイディアを生み出す力は極めて低いのです。それがずっとコンプレックスでした。
会社員の時もそうでした。営業である程度の成績を上げることはできても、新規事業の提案など、クリエティブな方向にはめっぽう弱かったのです。
スタイリストとして独立して数年が経ち、久しぶりに「絵のこと」を思い出しました。
自分はゼロから生み出すのは苦手だけど、真似する技術にはそこそこ自信があると。
ファッションセンスを磨くということも、僕にとっては「真似の連続」なんです。
例えばファッション誌を読み込んだり、お洒落な店員さんを眺めたり、常に人を観察して「何がお洒落に見えるのか」を考えています。
お洒落に見せる要素が分かれば、後は実際に試着をして、少しずつ目を慣らせていけば、確実に自分のファッションセンスは高まります。
自分の中に「センス」という物が見いだせなかったので、僕は人から学ぶこと、人を真似ることを徹底的に行うことにしました。
それはビジネスにおいても同じです。僕が展開しているファッションコーディネートサービスも、色々なジャンルで結果を残されている方の特徴をたくさん見て、学んで、真似てようやく形にしてきたのです。
自分の内側から湧き出るアイデアを待っていたら、僕はとっくにギブアップしていたと思います。
よくうちのお客さんも、「自分にはセンスがないんです」とおっしゃる方がいますが、それが普通なのだと思います。
僕もセンスのない人間の一人です。逆に、生まれ持ったセンスだけでファッションを楽しめる人というのは本当にごく一部だと思います。
センスがなくて当たり前。よく人を観察して、雑誌を読んで、真似てみること。
この繰り返しの中で、自分の中に基礎を作っていく感覚です。それさえできれば、ファッションセンスはいくらでも磨くことができます。
「センスがないかもしれない」なんて落ち込むことなんて全然ありません。真似をしながら、少しずつ能力を高めていくことが僕は大切だと思っています。
ということで、今日もこれからスタイリングです。たくさん人を観察しながら、僕は今日もファッションセンスを磨きます。
それではみなさん、良い一日を!
ファッションスタイリスト大山シュン
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