みなさん、こんにちは!
ファッションスタイリスト大山シュンです。
ファッションスタイリストの仕事を始めて4年。当初から1つの約束を決めて、サービスを提供してきました。
「満足して頂けなかったらサービス料はいただかない」
初対面のスタイリストにファッションコーディネートを依頼するというのは、とても勇気のいることだと思います。
どんな人なのかも分かりませんし、スタイリストがどんなセンスを持っているのかも実際に会ってみないとわからないと思います。
それなのに「この人にお願いしてみよう」と覚悟を決めてくれたお客さんの気持ちを裏切りたくないという思いから、このようなご提案をさせてもらっています。
正直な話、いつもどきどきです。明らかに満足そうな方もいますが、ほとんど表情を変えない方もいます。
不機嫌そうな表情をしていて、これはお代はいただけないかもなと思っていたのに、
「こんなに楽しい一日は久しぶりでした」というメールが返ってきたり。表情だけでは読み取れないのが「人の満足度」だと思っています。
4年間サービスを提供する中で、僕も少しずつ自信を高めてきました。
心の中では、絶対にサービスを満足していただけるという自信がありました。どんな体型でも、どんな悩みでも解決できると思っていました。
ところがつい最近、サービス料をいただけないという経験をしました。これは創業以来、初めての出来事でした。
そのお客様は、深いコンプレックスを持っている方でした。
実際にお会いしてみると、客観的にはそれほど気にならなかったのですが、ご本人から見ると、やはり大きなストレスだったのかもしれません。
いつも通り、様々な衣服をご提案させていただいて、満足のいくコーディネートが仕上がっていました。
でもご本人の中では違和感があったのだと思います。どの衣服を着ても「これは合わない」「これは着こなせない」とシャットアウトしてしまうのです。
色々な角度からご提案をしてみましたがどの提案も響かず。一度サービスを中断して、詳しくお話を伺った結果、サービスの提供をストップしました。
このままサービス提供を続けても、ご本人の中のこだわりやコンプレックスとの向き合い方に決着がつかない限り、ファッションは変わらないと判断したからです。その場で解散。もちろんサービス料はいただきませんでした。
僕の中に慢心がなかったのかと言われれば、100%「YES」とはいえません。
どんな方がいらしても、絶対に良い提案ができるという自信を持っていました。ひょっとしたらそれが慢心だったのかもしれません。
コンプレックスの深さというのは人それぞれであり、ファッションだけでは解決できないこともあるんだということをまざまざと感じさせて頂きました。
もちろんこの日のために事前準備をして、全力で向かっていますので、時間もお金も大きくロスをしています。
が、このような機会を得ることで、改めてサービスの質を高めようと感じることができたり、謙虚な気持ちでコーディネートに向かおうと気持ちを得ることができました。それは今後の自分にとって大きなプラスになります。
せっかく覚悟を決めてサービスを受けて頂いたのにもかかわらず、問題解決ができなかったことに対して、申し訳ない気持ちでいっぱいです。このような思いを大切に、次のスタイリングへと活かしていきたいと思っています。
「満足して頂けなかったらサービス料はいただかない」
このルールのお陰で、気を引き締めて日々のスタイリングに望むことができます。
やっぱり「覚悟」と「責任」は大切ですね。たまには失敗談も語った方が、かえって深みが増すかなと思って今日はこんな記事を投稿してみました。
日々反省、日々精進ですね。今日もこれからスタイリング。全力で向き合いたいとおもいます!
スタイリスト大山シュンのコンテンツ一覧
▼ メンズファッションの基本が学べるYoutubeチャンネル(祝・9.5万人突破!) http://ur0.link/t4Vg ▼無料版では見れない、スタイリストの本音満載!? 会員制YouTubeチャンネル https://ux.nu/6SewD ▼ ブログ、引っ越しました! https://note.mu/shunoyama ▼ LINEでお得な情報をお届けします!


最新記事 by 大山 旬 (全て見る)
- ブログを引越しします! - 2017-03-06
- センスは環境で伸ばせるものなのか? - 2017-02-24
- 「見慣れない自分」を楽しめるのか? - 2017-02-22