みなさん、こんにちは!ファッションスタイリストの大山シュンです。
僕が学生の頃、衝撃を受けた1本のデニムがありました。
Dior hommeのデニムです。「クリスチャン・ディオール」というブランドネームは、誰もが聞いたことがあるのかなと思います。
ここのデニムがものすごーく格好良かったんですね。何が格好よかったかというと、ものすごーく細身だったのです。
あの頃のデニムの選択肢の中に、「スキニー」という概念はありませんでした。※ 超細身のパンツのことです。
細いデニムなんて、ほとんど皆無に近かったと思います。あったのかもしれませんが、決してメジャーではなかったのは事実です。
そこにDior hommeが劇的に細身のデニムを発表しました。衝撃を受けました。僕は何度も試着をさせてもらいました。買えないですよ、学生には。だって7万円弱くらいの価格はしましたから(汗)
あの衝撃から早いもので10年近くが経ちました。Diorのデニムは一部の熱狂的なファンに支えられ、現在の「スキニーデニム」の流れへと繋がっていきます。
当時、Diorのデニムなんかとてもじゃないけど買えなかった僕は、思い切って「ミシン」を買いました。
そして、古着屋でデニムを買って、自分でデニムを縫って、細身に作り替えました(笑)何本のデニムを解体したことか… それ位、僕もDiorのデニムに熱狂しました。
特に僕は、体型が小柄なので、あの事は自分の身体にぴったりと来るデニムを見つけることが出来なかったんです。
だからDiorのデニムには感動しました。一番小さいサイズのデニムが入らなかったんですね。これにはむしろ感動しましたよ。
店員さんに笑顔で、「これ、小さくて入りません!」って、今思うと、なんだか気持ちが悪いですね(笑)
あれから数年。時代は変わりました。街にはたくさんの細身のデニムが溢れ、Diorのデニムも、特に珍しいものではなくなりました。
僕も、数年前に細身のデニムの呪縛から開放され、クローゼットの中に、細身のデニムは1本もありません。
今でも、デニムに3万、5万、8万といった価格が付いている物を見かける時があります。
インコテックスやPT、ヤコブコーエンといった大人向けのデニムも好調です。僕も試着をしますし、その風合いや雰囲気の良さは体験しています。
でも、今のところ僕のクローゼットの中にこれらのデニムは並んでいません。
デニムというのは、やっぱり気兼ねなく、ガシガシと履くものだよね。というのが、最近の僕が思っていることです。欲しいのだけども、そこまで手が回らないというのも本音ですが(笑)
ラグジュアリーなデニムも欲しいですが、改めて今、僕はリーバイスのデニムを履いています。人生で初めて買ったデニム。リーバイスが原点であり、やっぱり強い魅力を感じています。
太さも、決して細すぎず、ベーシックな太さを保っています。なんでもキメキメにしてしまうのではなく、程良い脱力感を保ちながら、ファッションを構成したいなーと最近考えているところです。
今、お勧めのデニムをお伝えするとしたら、やっぱりリーバイス。まずはここから再出発をしてみるのも大いにありだと思います。
お近くの量販店ではなく、リーバイスショップにてぜひ試着をしてみてくださいね!同じ物でも「どこで買うか」はすごく大切なのです。
スタイリスト大山シュンのコンテンツ一覧
▼ メンズファッションの基本が学べるYoutubeチャンネル(祝・9.5万人突破!) http://ur0.link/t4Vg ▼無料版では見れない、スタイリストの本音満載!? 会員制YouTubeチャンネル https://ux.nu/6SewD ▼ ブログ、引っ越しました! https://note.mu/shunoyama ▼ LINEでお得な情報をお届けします!


最新記事 by 大山 旬 (全て見る)
- ブログを引越しします! - 2017-03-06
- センスは環境で伸ばせるものなのか? - 2017-02-24
- 「見慣れない自分」を楽しめるのか? - 2017-02-22