みなさん、こんにちは!
ファッションスタイリストの大山シュンです。
NHKのオトナへのトビラTV、無事放送が終わりました。
いつもテレビは、撮られている時よりも、放送を見る時の方が緊張します。それはもう胃がキリキリです(笑)
番組からのオファーはいつも突然やってきます。今回も、おうちでとんかつを食べている最中に突然電話が掛かってきました。驚きと緊張で、胃がもたれたのを今でも明確に覚えております。
今回の番組は、「高校生にファッションアドバイスをしよう!」というテーマでした。
僕の仕事というのは、基本的に30歳以上の大人の方に向けたファッションコーディネートのご提供です。
高校生のファッションに関しては、正直あまり経験もないですし、専門分野と少しだけズレてるかもしれないなーという思いもありました。でも、いいんです。面白そうですし、伝えたいことが僕の中には明確にありました。
僕自身が高校生の時、どのようにファッションを学んでいったのか。久々に思い出してみました。
その結果浮かび上がってきたのが「フリーマーケット」の存在だったのです。
高校時代、やっぱりお金がないですよね。服が欲しくても、財布の中はいつだって寂しいのが現実でした。
思春期まっただ中、モテたいという不純な思いも、この頃くらいはあってもいいじゃないですか。僕は今でもモテたいのですが(笑)
お金がないけど、服が欲しい。そんな僕の悩みを解決してくれたのがフリーマーケットでした。
フリマはいいですよ。バーゲンセールよりも、更に安い価格で衣服を買うことが出来るんです。
しかも、毎回どんな商品が並んでいるかはまるで想像がつきませんし、掘り出し物が見つかることもけっして珍しくありません。
僕は部活から帰ってくると、急いで私服に着替えて、終了間際のフリーマーケットに駆け込みました。もう毎週のように駆け込みました。
僕がフリーマーケットで学んだことは、「失敗」の2文字以外の何物でもなかったと思っています。
安いし、何だか強烈に惹かれる。衝動買いです。そんな買い物の仕方をすれば、それはもう大体失敗しますよね。今だからそう思えるのですが、当時は必死でした(笑)
フリーマーケットは僕にとって狩りのようなモノでした。「買い物は狩り」この時ばかりは僕だって肉食系男子になるんです。
フリーマーケットを通じて、僕はたくさんの失敗を経験しました。色々なジャンルの衣服に身を投じました。その経験がものすごーく役立っていると思うんです。
10代のうちに、自分のファッションというものを確立するというのは、ほとんど不可能に近いと思います。
ただできることといったら、様々なジャンルに挑戦して、あーでもない、こーでもないと言いながら、価値観の幅を広げていくことだと思うんです。それは失敗を通じてしか得られないと思います。
通販で衣服が簡単に買えてしまう時代です。ユニクロを始めとしたファストファッションブランドで手軽に衣服が買える時代です。
それでは、自分だけのファッション感覚は育たないと思うんです。色々なジャンルを経験して、失敗して、肌感覚でファッション感覚を磨いてもらいたいなーと僕は思っています。
更に言えば、交渉力なんかも高められるといいですよね。つまり「値切る能力」ってことです(笑)
フリーマーケットという現場を通じて学べることは案外たくさんありますよーということを僕は伝えたくて仕方がなかったんですね。
それがどこまで伝わったかは未知数ですが、NHKさんが「フリマでファッション改造計画」というこの企画を採用してくれたのは、とても嬉しかったです。
ちょっと熱くなりましたねー(笑)僕はフリーマーケットがどうやら大好きなようです。
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