みなさん、こんにちは!
スタイリストの大山シュンです。
昨日もお客さまと一緒にショッピング。創業以来、こんなにスタイリング三昧の日々は初めてじゃないかなと思います。さすがに目が回ってきました(笑)
昨日のお客さまは僕のスタイリングを受けるために、わざわざ新幹線で東京まで来てくださいました。もう今回で3回目のスタイリング。スムーズにご提案がハマり、ご本人にぴったりのお洋服を買い揃えることができました。
そのお客さんに、「人によって似合う服って違うんですか?」と聞かれたんですよね。確かに、毎日お客さんとショッピングに出かけるけど、使うお店も違うし、提案するアイテムも異なります。どうやって僕はそれを分けているのかというと、やっぱり「本人に似合う服」をただただ選んでいるだけなんですよね。
僕はカラー診断とか骨格診断とかそういったものは一切使わないので、その人の「キャラクター」とか、「ライフスタイル」を重視して服を選びます。あと、これまでにどんな服を着てきたのか、も案外大切だな〜と思います。着慣れている服は似合いやすいですが、慣れていない服は、なかなか雰囲気に馴染みにくいからです。
昨日のお客さまは、僕が想像する「おもしろい関西人」そのもので、ユーモラスで軽快な雰囲気の人です。こういう人に、上の写真のような若干キメすぎなイタリア系ファッションを提案しても、確かに似合うんだけど、その人のキャラには合いません。だから一応いろいろと試着してもらうのですが、「なんかこの方向じゃないですよね〜」という話になることが多いです。
一方で色気のある服が似合う人も確かにいるんですよね。「その人のキャラクター」の問題で、どの服が正解なのかも大きく異るのかなと思っています。
昨日の関西のお客さんには、もっと肩肘張らない感じの、気取ってないファッションが似合うんじゃないかなと思ったんですよね。その人のキャラクターと選ぶ服を合わせていくのが僕の役割だと思っています。
上の写真はジャンネットにしては珍しいミリタリーテイストのシャツ。腕をざっくりまくって、男らしく着てもらうと、とてもよく似合っていました。雑誌で言うと、レオン寄りじゃなくて、サファリ寄りの方がこの人には合うだろうなと、僕の頭の中では会議が行われています(笑)
あとは、たくさんの量を持っておいた方がいい人なのか、量よりも質にこだわりたい人なのかも見極めます。昨日のお客さまは、色々な地域を旅しながら生活をしている人なので、超ミニマリスト的な発想なのですね。だから1点ずつの質を上げながら服をご提案をしました。
たとえば昨日はどうしても春コートを買い揃えたかったんですね。でもコートはきっと1着あればこの方には十分なのだろうなと思ったんです。だから春コートは超慎重に、とことん試着しながら選びました。マッキントッシュを着てみたり、シーラップを着たり、ヘルノを着たり、あらゆるブランドのコートに袖を通してもらったわけです。
この方は、「ファッションなんてまるっきり分からない」と言い切る人ですが、それでもたくさんのコートを試着して着比べてみると、「なるほど、この形、この色が自分にはしっくり来るんだな〜」という着地点が少しずつ見えてくるんですよね。
僕が大切にしている「その人に似合うかどうか」って、結局は、その服を着た時に、その人の表情がパッと明るくなるかどうかなんだと思います。お客さんにとって、「着ていて気分が上がる服」を僕は一緒に選びたいんだろうなと、今気づきました。
たしかに、色とか骨格とかで似合う服って多少は変わるんだろうけど、僕はもっと気持ちの部分を大切にしています。シンプルに「着ていて気持ちが上がる服=似合う服」というのが僕の考え方です。どんなに他人が似合うね〜って言ってくれても、自分がしっくり来ないんじゃ、そのうちその服を着なくなっちゃいますからね。
一番いいのは、その人が気に入ってくれて、なおかつ第三者が見た時にも素敵な服を選ぶということです。それは本当に難しい。僕はそこに毎回チャレンジしているような気がします。
このブログを読んでくださっている方に今日伝えたいこと。「気分が上がる服を着てほしい」ということです。それが格好いいか、格好悪いかはそんなに関係なくて、自分が自信を持って振る舞える服がなんだかんだで一番だと思っています。
ノンスタイルの井上さんの私服はそんなにセンスが良くないかもしれませんが、自信を持って振る舞える服であれば、それが一番なんですよね。自分はこれが好き。そう言い切れる服。そして自信たっぷりに振る舞っていたら、やっぱり魅力的に感じる人も出てくるはずです。
井上さんのことが嫌いな人も多いですが、超好きだっていう人もたくさんいますよね。そういうエッジの立て方も僕はぜんぜんありなんじゃないかなと思います。
僕自身も、「気分が上がる少数の服だけ」しか持ちたくありません。クローゼットの中に服がパンパンに詰まっていると、それを見るだけでストレスを感じます。スタイリストなのに(笑) 気分が上がる少数の服だけが並んでいる状態がベストです。
みなさんもぜひ今すぐクローゼットを開けてみてください。気分が何着気分の上がる服はありますか? きっと1枚もないという人も多いハズです。安い服ばかり買うことの弊害はここにあります。たまには冒険して、気持ちの上がる服に思い切って投資をしてみることも大切かなと思います。
そういえば、先日お伝えした僕の服のブランド「SO wear」のプライスオフ、おかげさまで結構ご注文をいただきました。発送に3〜5日ほどお時間いただきますが、少々お待ち下さい。もうサイズがほとんどないですが、良かったらチェックしてみてくださいね! 白デニムなんか、これからの季節、かなり使えますよ。
また来年か再来年には新しい服を作りたいな〜と思っています。毎シーズン1アイテムずつ新作をリリースするのもいいですね。色々と考えています。http://www.sowear.jp/
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