みなさん、こんにちは！
ファッションスタイリストの大山シュンです。

僕は男性ばかりじゃなくて、女性のスタイリングを担当することもあります。というよりも、僕のお客さまの3〜4割は女性のお客さまです。先日も婚活中の女性のスタイリングを担当させていただきました。男性のスタイリングばかりが続くと、時には新しい視点が欲しくなるわけです。女性のスタイリングは凝り固まった頭に新たな刺激を与えてくれます。

僕が提案する女性ファッションは「甘くなりすぎないこと」「媚びていないこと」「ベーシックであること」「ほんの少し色気があること」そんなことを意識しながら新しいファッションをご提案させていただいています。そこには僕の理想的な女性像が少なからず反映されるのだと思いますが。（反省・・・）

そもそも僕のような個人向けのスタイリストというのは、ほとんどが女性の方です。女性が女性のスタイリングを担当すると、甘いふんわりとしたスタイリングに仕上がることも多いのですが、僕の場合はまったく逆。甘さはあんまり出すのは得意ではありません。それは僕の理想的な女性像ではないからです。

フリルも嫌いだし、ふんわりしたシルエットも苦手です。男性の社会の中で、しなやかに、力強く生きる女性のためのファッションを僕は提案したいと考えているからです。万人受けしなくてもまったく構いません。

今回のテーマである「婚活ファッション」といえば、やっぱり男性ウケする「ストライクゾーン」って必ずあると思うんですね。男性はこういう女性が好き、というようないわゆるテンプレートがあるわけです。グーグルで検索すればそういったものがいくらでも出てくるわけです。

でもそれがバチッとハマる人もいれば、まったく似合わない人もいます。ご本人がどのような人柄なのか、どのようなお相手をイメージされているのかによって、目指すべきファッションも大きく変わると思っています。

そういった意味では今回のスタイリングでは分かりやすい「婚活ファッションの正解」にはあえて寄せませんでした。お仕事に誇りを持っていて、男性社会の中で力強く生き抜いている方なので、あまり媚びたファッションにはめ込みたくありませんでした。

いつもメンズライクになってしまう方なのですが、その中にも程よく女性らしさ、華やかさは表現したいということで、ちょっと背伸びをしてもらいながらも、新しい魅力が引き出せたんじゃないかなと思っています。

スタイリストとしての僕の役割は、僕が考える「素敵なファッション」にお客さんを当て込むことではありません。お客さまの人柄、指向性をよく理解しながら、新しいファッションを一緒に創り上げていくことが大切だと考えています。そして半歩先の、まだ体験したことのないようなファッションもあえて見てもらうようにしています。

これからの新しい生活に勇気を与えてくれるようなファッションを作り上げる仕事。これはやっぱり楽しいですね。明日も2件、素敵な男性と女性をプロデュースしてきたいと思います！

ファッションスタイリスト大山シュン

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